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第43回衆議院総選挙にのぞむ 白川勝彦の政策の骨子 2003年10月27日
  1. 官僚が実質的に支配する現在の国政を、国民の代表たる政治家が責任をもって行なう国政に改めます。政・官・業が癒着する政治を終らせます。そのために、政権交代が絶対に必要なのです。
  2. 弱者切り捨て・地方切り捨ての小泉政治に終止符を打ち、中小企業対策・雇用対策・地域振興を中核とする景気回復政策を大胆に推進します。環境政策、健康政策、国土・地方政策の観点からこれまでの農政を根本から見直し、積極的な農業振興政策を推進します。
    年金制度について、国民的な議論の上コンセンサスを得て、抜本的な改革を図り、老後に対する不安を解消します。将来に対する安心こそ国民がいま一番求めているものです。また、このことを解決することが当面の景気回復のためにも絶対に必要なのです。
  3. 余りにも従属的なアメリカ一辺倒の外交政策・経済政策を改めます。世界第二の経済大国としての誇りと風格を持った外交を行ない、国際社会から尊敬され、信頼されるよう全力を果たします。
    北朝鮮とは、核問題と拉致問題の解決を前提に国交の正常化を図ります。その際、北朝鮮の人権問題にも大きな関心を払らう必要があります。
    イラクへの自衛隊の派遣は行ないません。
  4. わが国における犯罪の激増と凶悪化・陰湿化は極めて深刻です。国家公安委員長を経験したものとして、残念でなりません。現時点において有効な対策を講じないと世界一治安の安定した国という実績は崩壊します。政権交代により社会に明るさを取り戻すと同時に犯人検挙に実効ある対策を講じその実をあげ、社会に安心と安定を取り戻します。
  5. 教育制度、医療・福祉政策を大胆に見直す必要があります。シビルミニマムとして、国・地方自治体が最低限度責任をもつことを明らかにするとともに、負担とサービスとの関係を国民自身が判断をして、制度の骨格をつくり直さなければなりません。この分野こそ、政治家が国民と真剣に話しあって、指導力を発揮して信頼感のある制度を作らなければならないのです。この分野におけて民間の活力を思い切って導入することは、経済の活性化のためにも極めて大切なことです。
  6. 地域政策の基本的な考え
  1. 長岡市を県南地域圏の中核都市と位置付け、その役割を果たすために必要な施設・道路などを地方公共団体と協力して整備します。新潟県における新潟市への一極集中は、国の東京一極集中と同じように決して好ましいことではありません。
  2. 市町村合併は、行政・財政の効率化と住民福祉の両面から慎重を期して行なう必要があります。住民の意思が最も重視されなければなりません。自治大臣経験者として、また現在の市町村合併のきっかけをつくった者として、財政面だけがあまりにも重視されている現在の風潮に責任を感じています。
  3. 地域政策の基本は、この地域に住むことに自信と誇りと充実感を持てるような街づくり・地域づくりを行なうことです。国の補助金政策を思い切って見直し、自主財源を大幅に増やします。ハードの地域づくりとともに、ソフト面における各種施策を重視しなければなりません。
  4. 高度情報社会をつくり、都市と地方の情報の格差をなし、全国どこにいても同じような経済活動や社会生活・文化活動ができるようにします。私は、昭和63年から平成元年にかけて郵政政務次官をつとめ、それ以降、もっとも深く携わり、自信を持っている分野です。
  5. 地域経済の振興は、いまやそれぞれの地域にとって生き残りを賭けた極めて大切な課題です。地方自治体が地域経済の振興のために積極的にその役割を果たすことが求められています。そのための人材の育成と活動に対し国の予算措置を期す必要があります。私は、それぞれの地域の商工会議所・商工会・JA・各種業界団体などの国や地方公共団体に対する要望を実現するために、最大限の努力をいたします。
  6. 個人の深刻な悩みや要望、また各種団体の悩みや要望に真剣に耳を傾け、それを政治の力で解決・実現する、それが民主主義の基本だと私は思っています。担当の行政機関にはそれなりの言い分があって、解決できなかったものが沢山あります。中には、行政機関の主張が正しいものもあります。しかし、改めなければならないものが多くあります。

国民の代表としてこれを指導して新しい制度を作り、また適切な措置をさせることが真の意味の政治力だと私は思っています。政権交代こそ、そのための最大の近道です。しかし、一人ひとりの政治家の個別具体的な努力も絶対に必要なことです。私の長年の政治経験をこの分野でぜひ活かして行きたいと決意しております。

以上 白川勝彦


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