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市長選出馬にあたっての決意

白川勝彦

  1. バブル崩壊後の10数年の間に、日本の経済構造は大きく変化しました。自分の暮し向きを「中流の下」、「下」と感じている人が、10年前に比べて11パーセントも増えました。この間に、都市と地方の格差は一層大きくなりました。地方の現状は極めて厳しいものがあります。豪雪・過疎・高齢化・地場産業の低迷など大きな問題をもともと抱えていた十日町地域にとって、平成大不況はいろいろな分野に深刻な状況をつくりだしております。中越大震災は、追い打ちをかけるように私たちの地域に大きな打撃を与えました。

  2. 5市町村の関係者のご努力により合併の方向性がほぼ明らかになった今年の春、新しく誕生する十日町市の市長として厳しい地域の諸問題に立ち向かって欲しいとの要請を私は受けました。十日町地区白川勝彦後援会・青年部有志の皆さんからでした。要請は、熱い想いをもった真剣なものでした。

    丁度そのころ、新潟5区の衆議院選挙で抱えざるを得なくなった借金を整理するため、私は唯一の財産であった上越市の自宅を処分し、長い政治生活にひと区切りをつけようと考えている時でした。即答できる状態ではありませんでした。その後も熱心な要請を度重ねて受け、この間私は真剣に考え抜きました。

  3. 十日町地域の厳しい現状は、私は誰よりも承知しているつもりです。20数年間私は国会議員として地元市町村と一緒に地域の諸問題に全力で取り組んできました。しかし、行政の直接の当事者でないため、隔靴掻痒の思いがいつもありました。国政の問題は、まさに私は当事者であります。衆議院議員として国会に送っていただいた以上、その責任を果たすべくいつも国政の最前線で頑張ってきました。特に自民党が野党に転落した平成5年からは、党の中心にあって国民に信頼される新しい自民党をつくるため死力を尽くして働きました。自民党を政権党に復帰させることができました。顧みていささかの悔いもありません。

  4. 残念なことに、自民党は再生にあたって国民に約束した志を失ってしまいました。私は党を離れざるを得ませんでした。私が警鐘を鳴らしたように、現状は憂うべき状態になっています。自民党に代わって政権を担おうという民主党も本気で政権党たらんとする決意があるのかと感じさせられることが多くあります。選挙区を変えるという政治家として最も厳しい決断をした私を民主党は活かしえませんでした。政治家の命懸けの決断と行動が集まって、政治は大きく変るのです。

  5. 昨今の中央政界の流れは、私にいわせれば明らかにおかしいと感ぜずにはおられません。私の考えることがおかしいのか、現在の中央政界の流れがおかしいのか、歴史が明らかにしてくれるでしょう。いずれにしても己の志を曲げ、媚びへつらってまで、政治はするものではありません。それは政治を愚弄することです。

    「士は己の志を知る者のために戦う」という思いが日に日に強くなってきました。「志」が「士の心」と分解できることにはじめて気付きました。私には政治家としての志があります。私を政治家として育ててくださった郷土の皆さまだけは、私の志をいまなお理解して下さっている。私が政治家(士)であるならば、郷土のために働かなければならないとの想いになりました。

    中国の詩人・陶淵明の「帰りなん、いざ。田園将に蕪せんとす。なんぞ帰らざる」の詩句が私の想いとなったころ、あの大震災が私たちの郷土を襲ったのです。地震の大きな被害をつぶさにみればみるほど、この復旧と復興に私の全力を尽くさなければならない、それは私に与えられた天命だと考え、来年4月に予定されている十日町市長選挙に出馬する決意をいたしました。

  6. 今から30年前、私は衆議院を目指して活動を始めました。まったくのゼロからの出発でした。郷土の方々から政治家として育てていただきました。政治家として30年の経験と貴重な人脈があります。郷土を愛する熱い思いがあります。新十日町市の明確なビジョンがあります。健康にも自信があります。私心はまったくありません。

    私が世に問うた最初の著書の題名は、『地方復権の政治思想』でした。地方主権は、私の政治の原点です。「松代・松之山はわが地元!」と私はいつも訴えてきました。郡を越えての合併は、全国でも例の少ない画期的なものです。私の主張と行動がこれを実現するひとつの力となったとするならば、この大合併を成功させる責任が私にはあります。平成の大合併がいま全国で進んでおります。私が自治大臣の時作った仕組みは、その大きな契機となりました。

    新しく誕生する十日町市の責任者として郷土の発展にもてる力のすべてを出して働くことは、私に与えられた天命と肝に銘じております。「偉大なる郷土」を創るために、私は全力を尽くします。郷土の皆さまのご理解とお力添えを伏してお願い申し上げます。

平成16年12月12日

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