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新十日町市の行政についての基本的な考え方

白川勝彦

  1. 私は、十日町市をすべての市民にとってもっとも身近な心強い味方(存在)とします。

    1. 合併により誕生する十日町市は、全国でもっとも高齢人口の多い市のひとつになります。高齢や病気のために不安を持った多くの市民がいます。地場産業の長期低迷の中で雇用が極端に少なくなり、壮年層も不安を抱えています。若者は郷里に希望がもてず、都会での就職を当然のことと考えています。

    2. 中越大震災は、災害の恐ろしさを改めて私たちに思い知らせました。私たちの地域は、豪雪・雪崩・地すべりなど恒常的な災害の危険を抱えた地域です。台風におそわれない保障もありません、信濃川は日本一の大河です。堤防が決壊すれば、大きな水害となります。災害に対する不安は、いつもあります。

    3. もっと大きくいえば、日本という国に対する信頼が崩壊しています。世界の奇跡といわれた日本経済の神話が崩壊してもう10年以上経ちます。凶悪犯罪の多発により、日本の治安は世界一という神話も過去のものとなりました。国民の老後の頼りである年金にも信頼がもてません。介護保険も同じです。国や県も膨大な財政赤字を抱え、いつ破綻をきたすかも分からないという状況です。日本列島は、不安列島といっても過言ではありません。

    4. このような不安があるからこそ、もっとも身近な行政体である十日町市はすべての市民に対して心強い頼りになる存在(味方)でなければならないのです。理屈抜きの課題です。それは、政府や県や法律を超えた課題なのだと私は思います。もっとも身近な心強い十日町市を作ることこそ、市長に課せられた政治的課題と私は考えます。

    5. 人も組織もその能力にみな限界があります。財源の乏しい十日町市は万能ではありません。そんなことは当然のことです。それが問題ではないのです。いちばん大切なことは、十日町市は市民のために最後の最後まであらゆる知恵を出し、全力を尽くすという覚悟と姿勢をもち、現実に汗を流して努力する行政体かどうかということなのです。

  2. 雇用の場の確保は、十日町市最大の課題です。

    1. 雇用の確保というと、すぐ企業誘致という話になります。日本の企業の多くが生産拠点を中国等に移している現状の中で、これは極めて難しい課題です。生半可な誘致策では企業はきません。思い切った企業誘致の施策とあらゆる努力をしなければなりません。企業誘致のために十日町市は最大限の努力をします。私たちの心意気が通じることを確信して。

    2. 雇用を確保するためにもっとも現実的で即効果があるのは、現にいまある地元の企業を守ることです。地元の企業の発展に十日町市として最大限の努力をすることです。市行政がお手伝いできることがかなりあるはずです。十日町市の地場産業は、着物の製造でした。いまでも多くの人が働いている大切な地場産業です。厳しい現状にありますが、ネバー・ギブ・アップの精神が必要ですし、行政として最大限の支援策を模索していかなければなりません。

    3. 建設業は、いまや大切な地場産業です。多くの人々が働いております。災害に強い地域づくりのためにも、また住みやすい美しい街づくりのためにも、そして地域産業の発展のためにも、必要な公共事業はどんどんしなければなりません。私たちの地域には、必要な公共事業がまだまだいっぱいあります。しかし、公共事業費が削減されているのは厳然たる事実です。あらゆるルートを駆使して、国・県の公共事業をもってきます。市単独でもやらなければならない事業は、積極的に進めます。

    4. 十日町市は、人口の比率ではコンピュータ・ソフトの技術者が県下で最も多いところです。誇りにすべきことです。中心商店街も県下では健闘している街です。へぎそばは、いまや全国的に有名です。いうまでもなく魚沼産コシヒカリは、全国的なブランドです。食の安全に対する関心の高まりにより、農業は知恵と努力によって再び大きな可能性がある分野になってきたと私は考えます。

    5. 観光面をみても、松之山温泉は全国ブランドです。当間高原リゾートは、必ず全国的なブランドになれます。清津峡と秋山郷は、天下に知れた名勝の地です。これらを核として、十日町市の観光資源全体をネットにすれば、観光を大きな地域産業として育てることができます。地域全体で、全国に先駆けて長期滞在型の観光リゾート地にするのです。

    6. この他にもいろいろな可能性をもった地域企業や産業がまだまだたくさんあります。これらの企業努力を支援し、地域産業を育てることは、十日町市の行政のもっとも大きな課題です。

    7. 新しい地域産業を興すことも真剣に模索しなければなりません。地域環境と現在の経済状況は極めて厳しいものがあります。新しい地域産業を興すといってもそんなに簡単なことではありません。ですから、半官半民で地域産業を興すことも視野に入れてこの問題に私は取り組みます。資本も技術もなかった明治維新の時に、明治政府がとった政策です。雇用の場の不足は、この地域を崩壊させてしまうほど深刻な問題だという認識を私はもっています。

  3. 十日町市は、どんな問題からも逃げません。市民のためになることならば、どんな課題にも全力で挑戦します。地方主権を体現する十日町市を作ります。

    1. 十日町市の第一の課題が、すべての市民の味方であることを考えれば、十日町市の行政はあらゆる問題に取り組まなければなりません。権限がないとか財政的に無理ということで、問題から逃げることは許されません。権限がないのなら権限のあるところとかけ合い、財政的に無理なら財政力あるところに働きかけて、問題の解決に全力で取り組まなければなりません。

    2. 必死に努力すれば、道は必ず通ずるものです。いちばんいけないことは「私の担当ではない、市行政の仕事ではない」といって問題から逃げることです。市民が苦しんでいる以上、それは十日町市行政の問題なのです。この基本をおさえなければなりません。行政の悪い癖と言われる「たらい回し」など、十日町市にあってはなりません。

    3. あらゆる努力をしても、道がないこともあるでしょう。その場合でも、十日町市として何ができるのか、最後の最後まで知恵と工夫をしなければなりません。たとえささやかであっても、十日町市として独自の対策や施策を講ずることを真剣に模索しなければなりません。その小さな営みが市民を救い、同じ問題に悩む全国の人々を救う制度を作ることにつながるのです。地方主権とは、こういうことだと私は思います。

  4. 夢と希望を大切に育て、「偉大なる郷土」に住んでいることを誇りにできる十日町市づくりをいたします。

    1. 自然的・歴史的・経済的な面からみて、十日町市のおかれている条件は厳しいものがあります。私たちは、このような基礎認識をまずもたなければなりません。それだけにあらゆる分野で、他の地域に比べ努力しなければ同じ水準を確保することもできません。チャレンジ精神・努力する力は、十日町市発展にとって絶対に不可欠です。

    2. 幸いにも十日町市民は、チャレンジ精神と努力する力をもっています。これを大切にしながらその力を結集すれば、夢と希望のある十日町市を作ることは必ずできます。いまいちばん心配なことは、あまりの厳しさのためチャレンジ精神そのものが萎えようとしていることなのです。

    3. 私は夢を大切にします。希望を実現しようとする人々を支援する十日町市を作ります。行政の力を夢と希望の実現に集中します。十日町市が市民と一緒になって夢と希望の実現に本気で取り組めば、必ず何かが生まれます。行政の狭い視野をのり越え、十日町市の発展のためならば何でも挑戦するという姿勢が必要なのです。当間高原リゾートも、ほくほく線の電化も、夢から出発し実現したのです。

    4. 地場産業の長期低迷のために、就業の場を長岡や小千谷や南魚沼市などにもっている人がかなりいます。短期間で十日町市にすべての人々の就業の場を確保することは困難です。しかし、十日町市に暮らすすべての人々が、「住むのは十日町市が一番いい」と思える地域づくりは必ずできます。またしなければなりません。十日町市を東京や新潟市のようにはできません。またする必要もないのです。十日町市を「偉大なる地方都市」とすることが大切なのです。

  5. 住民自治・住民参加をあらゆる分野で行い、行政と市民の力で日本一安心な住みやすい十日町市を作ります。

    1. 行政だけですべての分野の住民サービスをするという時代は終わりました。国も地方も財政は破綻寸前なのです。いままで行政がやってきたことも、市民の力を借りなければできない分野が多くなります。市民にはそれを行う知恵も力もあるのです。住民自治と住民参加があって、地方自治はその本来の目的を達成できるのです。

    2. 福祉を例にとって説明します。福祉は、いまや行政のもっとも重要な分野です。立派な特別養護老人ホームはできました。一方ではここに入居することができず、家庭崩壊の危機にさらされている家庭もあります。必要な施設は作らねばなりませんが、いま現実に介護で苦しんでいる家庭を救わなければなりません。行政と市民の力を結集すれば、満足とはいえなくとも多くの人々が現実に助かる施設を整備することはできるはずです。

    3.  

      私たちの地域には「困ったときはお互いさま」という気風と伝統があります。市民の力を信頼し、行政が知恵と汗を流せば、いろいろな福祉政策を実施することが必ずできます。

  6. 日本全体と世界をつねに視野において十日町市づくりを行います。地域の自然や文化を大切にし、それを全国や世界に発信します。全国でもっとも光輝く自治体を作ります。

    1. いまや小さな町工場といえども、世界を相手にしなければ商売することはできません。魅力と活力のある十日町市をつくるためには、全国的・世界的な視点をいつも頭において行わなければなりません。そのような視点をもって作られたものは価値を失わず、時間とともにその価値を増して十日町市の発展に寄与するのです。当間高原リゾートは、そのような視野をもって作られました。まだまだ発展途上ですが、全国のリゾート計画が挫折している中で順調に育ち、これから一層発展していきます。

    2. 当面“10の日本一”をもった十日町市を作ります。

      雪まつりは、日本で最初の雪まつりでした。十日町市には魚沼産コシヒカリという日本一美味しいお米が取れます。縄文時代でいちばんという国宝火焔型土器があります。十日町市と津南町にある信濃川の河岸段丘は、日本一の広さです。木の芽(あけびの新芽)は、日本一美味しい山菜だと私は思っているのですが…。このように考えれば、十日町市に“10の日本一”を作ることは十分できます。

    3. “10の日本一”をもっていることは、十日町市の誇りとなります。子供たちに自信と勇気を与えるでしょう。これを全国にどんどん発信しましょう。それは、十日町市の発展に必ず大きく貢献することになります。郡を超えて誕生した十日町市は、全国でも画期的な合併です。まず十日町市が全国でもっとも光輝く自治体になることです。それには、お金も時間もかかりません。今度の市長選挙と市議会議員の選挙は、その出発点でなければなりません。

以上の基本的な考えに立ち、当面する震災対策に全力を傾注します。各界各層の皆さまの意見を積極的に取りいれ、新十日町市の骨太の明確なビジョンを早急に策定し、新市の一体感をいちにちも早くつくりあげ、津南町とも連携しながら「偉大なる郷土」の建設に私の力のすべてを尽くします。

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