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ひるまないこと、そうすれば勝てる(再登壇)

 改めて登壇をせよ、というご命令をいただいたわけでありますが、ともかく選挙というものは勝たなければ話にならないのであります。選挙とマージャンとヒコーキは、上がらないと駄目だという話でありまして、特に今度は、前回、平成八年の選挙の場合には白川さんは自民党の総務局長として、中央にあって日本全体の選挙の采配をふるいながら、しかし比例で戦われたわけであります。今度はいわゆる選手交替で、小選挙区でのやはり初陣になるわけであります。

 中選挙区時代、それなりに高鳥先生と白川さんとは、地域も違いますしそれぞれのごひいき筋があった。それぞれの自由民主党のなかにもグループがあったわけでありますが、今度はもうたった一人で公明党・創価学会がくっついた元社会党の、民主党の人と戦わなければならない。そこへ共産党も絡むかもしれず、何が出るかわかりません。小選挙区ですから、勝つか負けるかしかないわけであります。一着になるしかないわけであります。先ほども申しましたが、あるいは白川さんもおっしゃいましたが、むこうにはやはり大変な、頼んだか頼まれたんだか押しかけたんだか知りませんが、創価学会の助っ人がついてワーワーやるでありましょう。

 皆様にお願いをしておきたいのでありますが、きっとむこうの陣営のしかるべきところには、長野ナンバーや新潟ナンバーや、ここは長岡ナンバーのはずなのですが、富山ナンバーや下手したら東京ナンバーや、なにわナンバーや、わけのわからない全国から外人部隊がわーっとやってきて、白川さんの攻撃、非難中傷、いろんなことをやるでありましょう。

 いままで皆様方は、そう言ってはなんでありますが、あまり汚い選挙が行われない品のいい地域で選挙をやってこられた。かつてはいろいろありましたが、ここしばらくは穏やかに紳士的に選挙をやってきた。今度はきっと皆様びっくりなさるでしょう。がらの悪い選挙になったもんだとそう思わせて、皆様方の足をすくませるのが相手方のねらいであります。

 先ほども申しましたが、日本には有権者が一億人います。逆立ちしてもひっくり返っても、公明党が取った票は全国で最高七七五万票しかないのであります。九三〇〇万人は、あの人達に投票をする気がない人たちであります。東京とか大阪とかいう彼らの強いところでもそうなんですから。この新潟の六区というところでいうならば、もう本当にむこうの支持者というものは、そう言ってはなんですけれども、外人部隊が来て掘り起こせる票なんていうものは知れたものであります。

 皆様方がひるまずに、皆様方がそういうものにひっかき回されずに、普通のことを普通にやっていただけば絶対に勝てる。一番怖いのは、皆様方に恐怖感を与えて、皆様方が言うべきことも言えない。動くことも動けない。そういうようなことをやって、皆様の足がすくんだときが一番怖い。

 これははっきり申し上げますが、もし皆様方のさまざまな合法的な活動を妨害するものがいたら、どしどして警察におっしゃってください。あるいはまた、おかしな車がやってきて戸別訪問などをやったら、どしどし警察におっしゃってください。白川さんは警察の親玉を大臣としてやったことがあるのであります。むこうもなかなか警察とは仲がいいようでありますが、道理のある訴えがきちんと行われたら、それは日本の警察ちゃんとやってくれます。

 そうすれば彼らもそんな無法はできないでしょう。こっちも無法はやってはいけませんが、むこうが人海作戦で、外人部隊を繰り込んで威圧的な行動をやる。本当に選挙車をぼこぼこにされたとか、自転車をどぶに捨てられたとか、ポスターをはがされたとか、東京なんかで激しい熾烈な選挙をやればそういうことがしょっちゅうある。誰がやるのかは知りませんよ。しかし誰かを非難する人が必ずやられるのなら非難される方がやったのかなあと、こう思わざるを得ないようなことがある。今度はそういうことがあるでしょう。それにめげず、それに恐れず、ひるまず、正面から戦えば、むこうがあくどいことをやればやるほどこっちの株は上がっていくわけでありますから、自信を持って戦っていただきたい。

 もし選挙になって、お声がかかれば私も老骨にむち打って、いくらでも回ることはやぶさかではないのであります。皆様方のお声がかかって、私がまた選挙中に来ることができるようになることを大いにこちら側からもお願いをしたい。

 ぜひ白川さんのために、悪辣ないろいろなことがあると思いますが、それにひるまないこと。そういうものに恐れていて、そういうものにひるんでいて自由というものは守れない。思想の自由も言論の自由も政治活動の自由も守れない。やはり自由を守るということは、自由を侵そうとするものに対する戦いである、ということをぜひ皆様方ご認識いただきたくように。

 それからもう一つ申し上げますが、実は自民党のなかに同じような考えを持っている人はいっぱいいるわけであります。考えを持たない人もいるわけでありますが、これは実は少数です。白川さんのような考えを持つ人をたくさん当選させて、小渕内閣を退陣させる。そうして、土建予算と自称福祉予算のバラまきではなく、国民が公平に扱われ、みんながほどほどに不自由しながらでもほどほどに楽しく暮らせる。そして何より、自由で伸び伸び暮らせる。そういう世の中をつくりたいもんだと思います。無責任なその日暮らしの、ごく一部の者だけがいい思いをする。そしてごく少量の者が威張り返る。そういう日本を根本から改めたいと思っているのであります。

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