“想定内”or“織り込み済”
08年11月01日
No.978
今日からもう11月である。月末すごく忙しかったので今日から3連休であることを忘れていた。白川勝彦法律事務所は土曜日も2分の1態勢で仕事をしている。従って、私は2連休であるが、それにしても久しぶりの連休だ。どう過ごすかとワクワクしている。普通こういう場合、考えているうちが花のであるが・・・。
昨日、日経平均株価は 8576円98銭(-452円78銭)、 ニューヨークダウ平均(ドル)は9325.01(+144.32)で終わった。アメリカと日本の株式市場の結果が分かれた。月曜日(11月4日)は東京株式市場がお休みだ。火曜日(11月5日)の東京株式市場は、世界同時株安以来初めて世界の動きをみた上で始まる。株をやっている人はこの3連休中いろいろ考えるのであろう。残念ながら東京株式市場が世界の株価を動かしているとは思えない。
もっとも11月4日(火曜日)はアメリカ大統領選挙の投票日だ。オバマ候補の優勢が伝えられているが、そうは言ってもやはり特別な日だ。わが国では大きな政治的動きがあっても、“織り込み済”といわれて大した影響がないことが多かった。政治家としては残念であった。アメリカやヨーロッパの株式市場はどうなのだろうか。最近“想定内の範囲”とか“既に織り込み済”と言われることが多い。こういう表現を私はあまり好まない。予想は予測であり、現実ではない筈だ。現実を正面から受け止め、詳しく分析しないと、正しい新たな歩みはできないと思うのだが・・・。
日本の株式市場が好きな“既に織り込み済”に従えば、昨日(10月31日金曜日)の結果(-452円78銭)は何を意味しているのだろうか。10月30日に麻生首相は緊急経済対策を発表した。確かに発表前にその大部分は報道されていたが、それにしても-452円78銭では失礼というものであろう(笑)。“2兆円のクーポン券ばら撒き”と“土日1000円ポッキリ高速道路乗り放題”という愚策を嗤ったのは私だけではないようである。
それでは、また。