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北京オリンピック開幕

08年08月08日

No.894

いよいよ今日から北京オリンピックが開幕する。ソウルオリンピックに比べ、日本での盛り上がりはいまイマイチの感がする。チケットが売れ残っていると聞いた。私にはちょっと考えられないことであった。私は親中派でも嫌中派でもない。台湾には10数回行ったことがあるが、大陸には1回しか行ったことがない。だが、北京オリンピックを招致し、いよいよ開幕に漕ぎつけたことを素直に隣人として喜びたいと思っている。

私が生きてきた時代だけでもわが国と中国の間にはいろいろなことがあった。歴史を学べば、わが国と中国はまさに深い関わり合いをもちながら歴史を刻んできた。かつては一衣帯水の関係といわれてきた。最近の日本人は、中国を一言でいえばどのように認識しているのだろうか。中国の存在は大きく、その存在感が増大してきた。そこで中国べったりの人もいるし、嫌中の人も出てきた。しかし、“べったり”でも済まされないし、“嫌い”でも済まされないのが、隣国との関係なのである。

北朝鮮は好きになれないという人がわが国では圧倒的に多い。その反動として“親韓”派が多くなった。韓(ハン)流ブームなるものも起きている。しかし、竹島のような問題が起こると“親韓”の気分にもなれない。そうすると北も南もどちらも嫌いだということになってしまう。しかし、それでは済まされないだろうと大方の人は思う。そう、そこが大事なだ。好きとか嫌いという感情だけで付き合うことができないが隣国との関係なのだ。外交関係なのである。

私は日韓議員連盟で「在日韓国人地位向上委員会」の副委員長を長く務めた。当時日韓議員連盟には自民党・民社党・公明党の議員が加盟していた。民社党も公明党も野党であった。在日韓国人地位向上委員会では、在日韓国人が抱えるいろいろな問題が具体的に提出され、それを具体的に解決していくことが求められた。民主党や公明党の人たちは、韓国側委員から持ち出される問題に対して“そうだ、そうだ”と呼応する。しかし、対外的に“そうだ、そうだ”と応えた場合、日本の国会議員としては具体的に実現しなければならない。政府にそれを約束させなければ実現しない。どうしても与党である自民党から誰かが出席していないと責任ある対応をすることができないのである。

私の役回りは損な役割であった。韓国側委員から出される問題に何とか応えてやりたいと思っても、わが国政府を説得する自信がなければ安請け合いはできない。端的にいえば、要望を拒否する役割が私なのである。誰だってそんな役回りはやりたくない。しかし、誰かがそれをしなければ日本側議員は“空手形”ばかりを乱発し、結果として不信だけが生まれる。7~8年間、私はこの損な役回りをさせられた。しかし、この間にいろいろな問題を解決した。結果として日韓友好関係を構築することにそれなりに貢献できたと思っている。私はこうした活動を通じて、韓国の良さも悪さも知ることができた。

閑話休題。わが国と中国の関係は古く長い。それだけにいろいろな事があった。また中国は広大である。それだけに中国はいろいろな民族問題を抱えている。地域間の格差も日本の比ではない。中国人のものの考え方には、私たちの想像を超えるものがある。だから、北京オリンピックに対する日本人の想いが複雑なのだろう。しかし、いろいろな問題をのり越えて、中国民族が国をあげて北京オリンピックを招致し、開催に漕ぎつけたのである。民族の威信を懸けて成功させようとしている。隣人として素直に喜びたい。

オリンピックは開催国の思惑を超えて、人類が同じフィールドでその技を競う競技の場である。今回も国や人種・民族を超えて、感動を与えてくれる選手に私たちは出会うであろう。オリンピックは、肌の色や国籍の違う選手が平等かつ公正に競い合う場である。そこが“平和の祭典”と呼ばれる所以だと私は思っている。日本人選手が、肌の色や国籍の違う世界各地の国民に感動を与えることができたとしたら、私たちの誇りなのではないだろうか。頑張れ、日本人選手!

それでは、また。

  • 08年08月08日 02時41分AM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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