受信料支払拒否が急増するぞ!!
08年05月04日
No.796
今年のゴールデン・ウィークの後半は、多くの人々が休みをとるようである。前半は、道路特定財源の暫定税率問題で私はとても休んでいる訳にはいかなかった。私も昨日から休みを取ることにした。郷里の十日町市に行くつもりだった。しかし、列車が非常に混んでいるようなので1日延ばして今日出発することにした。
今回の十日町行きの最大の楽しみは、山菜である。雪国の山菜は、本当に美味しい。これには理由がある。雪国の山々は春になっても深い雪に覆われている。雪が消えて山菜が芽を吹くころ、日差しはもう相当強くなっている。強い日差しをいっぱいに浴びて、雪国の山菜は一挙に成長する。だから雪国の山菜はアクが少ない、柔らかく美味しいのだ。その典型が“木の芽”と呼ばれる「アケビの新芽」である。
アケビは全国的に広く自生しているが、ほとんどの地域で食されてはいないようである。ところが十日町地域では、アケビの新芽を“木の芽”と呼んで珍重している。この“木の芽”は、十日町地域では山菜の王者である。むかし長野に旅行したとき、“タラの芽”を山菜の王者といっていた。私は初めて山菜の王者“タラの芽”をありがたくいただいた。
確かに美味しかったが、“タラの芽”をよくみるとどうも見覚えがあったのである。私が育った十日町地域では“棘の木”と呼ばれる木の若芽のような気がしてならないのである。宿の主人にタラの木について詳しく訊くと、間違いなく“棘の木”のようである。最近では十日町地域でも山菜として“タラの芽”を食べる。タラの木は、やはり“棘の木”だったのだ。
“山菜の王者”というのは、どうも地域によって違うようである。それで良いのだと思う。しかし、単なる好みではなく根拠もあるようである。また山菜が好んで食されるのは、理由があるようである。山菜には冬の間に体内に溜まった毒素を排出する力があるといわれている。そうだ。むかし冬には新鮮な野菜をほとんど食べれなかった。雪国では2~4月になると緑の野菜はほとんどなかった。田んぼや里山の雪の割れ目から芽をふく“フキノトウ”は、新年になって初めて食する自然の恵みであった。
話はガラッと変わるが、いまNHKの『日曜討論』で後期高齢者医療制度を各党の専門家が出演して討論している。先週やった中国問題は、今日やっても良かった証拠である。胡錦濤国家主席が来日するのは、5月6日である。むしろ今日の方が良かった筈である。どう考えても道路特定財源の暫定税率や再可決の問題をクローズアップさせないためという意図が感じられる。もっといえば4月30日の再可決の本会議をNHKは中継しても良かったのだと思う。(白川注:現にテレビ朝日の『サンデープロジェクト』では中国問題をやっている)。
ガソリン税の帰趨は、あれだけ国民が関心をもっていた問題だったのである。“みなし否決”を議決し租税特別措置法改正案を再可決したのは、50数年ぶりの出来事だった。この再可決が行われる衆議院本会議をライブ中継するために番組の変更しても国民=視聴者からクレームは付かなかったと思う。仮に付いても公共放送としての使命だった筈だ。再可決の後の福田首相の緊急記者会見はライブ中継をした。これでは国営放送といわれても仕方がない。
NHKや福田首相はよく“国民の声”を聴くというが、目線がどうもおかしいようである。“国民の声”を無視し、国民の神経を逆撫でして、再可決してガソリン税を復活した福田内閣の支持率はさらに落ちた。毎日新聞では「4月の前回調査比6ポイントダウンの18%」となったという。NHKもこんな馬鹿なことをやっていると、受信料支払拒否が急増するぞ!! “皆さまのNHK”すなわち“私たちのNHK”の猛省を強く促す。
それでは、また。