慇懃(いんぎん)無礼な福田首相
08年04月02日
No.758
昨日は久々にひとつの達成感があった。友人といろいろな話をしながら痛飲した。昨日の天候はまだら模様であった。北海道や北陸では雪も降ったという。今日の東京は晴天である。桜は満開だ。ガソリン税の暫定税率廃止を祝っているようである。しかし、自公“合体”政権は4月29日に再可決する気だ。昨日民主党のある議員から入った情報である。
4月29日は「昭和の日」で休日だ。「まさかそんなことはないだろう」といったら、4月28日に延会手続きをして休日の4月29日の未明に衆議院本会議で再可決するというのだ。要するに1日でも安いガソリンの実感を許さないようにしたいのだろう。自公“合体”政権は、“えげつない”。もう政権担当者としての風格や誇りをかなぐり捨てている。
この間、福田首相は矢鱈にテレビに露出した。正直いって見苦しかった。福田首相は例によって野党の皆さんと虚心坦懐に話し合って問題を解決しなければならないといっていた。福田首相は“野党の皆さんの意見をよく聴いて”とよくいう。こういうのを慇懃(いんぎん)無礼というのであろう。野党は暫定税率の廃止を求めている。国民はそれを望んでいる。なんだかんだといいながら、暫定税率はまったく譲る気がないといっているではないか。
相手がいっていること、国民が望んでいることについてはまったく妥協する気がなく、このことを認めなければ最後は「衆議院の3分の2で再可決するだけだ」というのならば、話し合いや協議は為にするパフォーマンスに過ぎない。再可決の反発を和らげるための小賢しい悪智恵である。そんなものに騙されている人が結構いる。マスコミがその筆頭であろう。権力者の虚言やまやかしを暴く役割をもっているマスコミがそれでは話にならない。政府広報費がだいぶ利いているのではないか。いつもいっているように、わが国では賢明な有権者であるためにはかなり努力しなければならない。
それでは、また。