ヘッダバイパス[j]ump
liberal-shirakawa.net 白川勝彦 Webサイト (HOMEへ)
白川勝彦へメールを送る
永田町徒然草を閲覧しています
自薦論文を閲覧します
白川文庫を閲覧します
フォトエッセイ即写一言を閲覧します
永田町徒然草
自薦論文
白川文庫
フォトエッセイ 即写一言
プロフィル
リンク

 

迫力がなくなった年末年始!?

08年01月03日

No.665

正月3日目である。昔は“正月三ヶ日”といった。正月の休みは3日間であった。ところが商家では、正月2日が“初売り”であった。私の家は機屋(はたや)であったので3日まで休んだが、2日から仕事である商家というのは厳しいのだなぁと子供心に思ったものである。正月2日が初売りというのはいまでも変わりないようである。

明日は“御用始め”である。役所などは仕事をするのだろう。一般の会社はどうなのだろうか。きっといろいろとあるのではないかと思う。だって明日は金曜日である。するとまた土日となる。わが国では土日に仕事をすることが悪のように捉えられている昨今である(笑)。そしてハッピー・マンデーで1月12、13、14日は三連休である。正月の前半は、仕事に専念できるのは実質5日しかない。これじゃどう考えても仕事の効率が良い訳がない。暦どおりに休むのも結構だが、常識的に考えれば4日を14日(成人の日)の振替休日とし、1月1~6日を正月休み・1月12~13日は普通の土日とした方が効率も良いし、正月らしい休暇となる。

私がたびたび休日について触れるのは、深い理由がある。国会にいたころ私はサマータイムの実施とリゾート建設に大きな関心をもっていた。世界中の多くのリゾート地も視察した。欧米においては、サマーバカンスとリゾートは国民の大きな関心事である。フランスのラングドック・ルシオンなどは、フランス政府が国家プロジェクトとして建設した大リゾート地である。その研究に基づいて私の出身地に当間高原リゾートを建設した。農地を含む信濃川河岸段丘に農家の協力を得て540ヘクタールの土地を提供してもらい建設された本格的なリゾートである。リゾート氷河期に建設を始めたのだが、苦労はしているが順調に育ちつつある。私が政治生命を賭けて行った仕事である。

外国の年末年始の休暇事情は、一概にはいえないようである。いろいろなところで訊いたのだが、よく分からなかった。クリスマス休暇というものがあるようである。中国などでは旧正月で結構な休暇をとるようである。イスラム圏にもきっと年末年始の休日があるのだろう。休暇の問題は、遊びの問題ではない。私たちは、仕事をする。その仕事は何のために、誰のためにするのかという政治の基本に関わる問題なのである。仕事はシッカリとし、休みの日には家族と楽しく有意義に過ごす。人間にとっていちばん大切なことである。政治が等閑視してよい筈がない

シッカリと仕事をしたくても多くの人々に仕事がなく、家族で正月(冬期休暇)やお盆(サマーバカンス)を楽しく過ごしたくても経済的な余裕もないし、休日のあり方もダラダラとしている。永田町徒然草No.658で“最近の年末はちょっと迫力がなくなった”と書いた。わが国の年末・年始の休日がこのようにバラバラとなっていることをいいたかったのだ。仕事のスタイルに迫力がなくなっただけではない。遊びにも迫力がなくなったのである。私が憂いているのはそのことである。

私は福田首相という人間がどうしても好きになれない。父君の福田赳夫首相もあまり好きにはなれなかった。そのせいもあるのだろう。要するに口だけの政治家なのである。現在のメリハリと迫力のない年末年始の有り様は、福田首相の政治スタイルを象徴しているような気がする。こんな政治家を自民党や公明党が総理大臣にしたのは、彼らにもそうした気質(“かたぎ”と読んでいただきたい。最近ではNHKでも<きしつ>と読まれることもあるが・・・)がないからである。気質や気風(きっぷ)というのは、政治や政治家にとって大切な要素だと私は考えている。福田内閣の支持率が落ちているのは、福田首相の気質や気風を国民が好きになれないからだと私は思っている(笑)。

それでは、また。

  • 08年01月03日 01時43分PM 掲載
  • 分類: 1.徒然

白川勝彦OFFICE   白川勝彦へメール送信 ]

Valid XHTML 1.0 TransitionalValid CSS!Level A conformance icon, W3C-WAI Web Content Accessibility Guidelines 1.0

Copyright©K.Shirakawa Office 1999-2016 - Web pages Created by DIGIHOUND L.L.C. All Rights Reserved ©1999-2016
Powered by Nucleus CMS. Page designed by James Koster.Ported to Nucleus by Joel Pan. Re-design and adjusted by DIGIHOUND L.L.C. © 2006-2016