トランプ当選を大番狂わせと大騒ぎする日本のマスコミ。
16年11月09日
No.1875
今日は、朝から歯医者で、歯の治療をした。約1時間もかかる、大変な治療であった。これが終わって、事務所でアメリカ大統領選の開票をテレビで見た。ほとんどの局が放送をしていたので、チャンネルを変えると、ずっと開票状況が見られた。昼過ぎには、トランプ氏が優勢だということがハッキリしたが、日本のテレビはなかなかそれを認めようとしない雰囲気が、明らかだった。
午後5時前に、トランプ氏の当確が出た。アメリカのメディアも、日本のメディアも、大番狂わせと大騒ぎしていた。確かに、日米のこれまでのマスメディアの報道を前提にすれば、“大番狂わせ”だったかもしれないが、アメリカの有権者がマスメディアの本性を見抜いていたことに、私は驚いていた。日本のメディアが自公“合体”政権の支配下にあると同じように、アメリカのメディアもアメリカ支配層の支配下にあることに、アメリカ国民は気付いたのだ。
自宅に帰ってからも、引き続き大統領選に関する報道を見た。今度は、日本のメディアの考えで番組が作られていたが、どの局も、「日本のメディアの対米従属ぶりの見本」のようなものであった。こういうマスコミの状態を直さないと、日本国民は世界を見誤う。日本は世界各国と交易をしなければならないのだが、まず、世界の情勢を正しく見られなければ、それには成功できないだろう。
開票状況を見ながら私が感じたことは、昭和37年、高校2年生で私がアメリカに行った際に見たアメリカ人気質が、今も健在だということであった。もうひとつは、労働組合の力の低下だった。日本の労働組合も労働者の信頼を無くし、政治への影響力を失ってしまった。同じようなことが、アメリカでも起こっているのではないか。政治の世界では、番狂わせは極く普通に起こるものなのである。少なくとも、為にするマスコミの報道に従うほど、国民はバカではないということだ。
トランプ氏は大富豪であるが、経済のグローバル化で儲けている大企業ではない。だから、経済のグローバル化に賛成ではないのだ。TPPは、アメリカの大資本・大企業が望んでいる仕組みなのだ。わが国の大企業は、いまやアメリカの大資本・大企業と遜色がない、大資本・大企業なのである。だから、TPPに積極的なのだ。明日“頓珍漢に”TPP批准を衆議院本会議で可決しようという自公“合体”政権が誰の味方なのかは、明らかであろう。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。