私の一週間の最後の“仕事”
16年01月30日
No.1809
私の一週間の“仕事”は、土曜日にこの永田町徒然草を書くことによって終わる。白川勝彦法律事務所は、土曜日も仕事がある。それを終えて自宅に帰り、永田町徒然草の執筆にかかる。夕食を済ませてからの時もあれば、永田町徒然草をupdateしてから夕食にすることもある。一週間というのは、けっこう長い。特に政治的な動きを見ると、一週間というのはいささか長過ぎる感がする。
だからと言って、何か出来事がある度に永田町徒然草を書いていたのでは、私は、それに忙殺されてしまう。私の本業は、あくまでも白川勝彦法律事務所の所長なのであり、その任務を果たすことにある。その任務から解放されて、毎日のように永田町徒然草をupdate出来る日が来るかもしれないが、それまでは、原則として週1回のupdateで勘弁して貰いたい。
永田町徒然草のupdateは週1回だが、次の永田町徒然草には何を書こうかと、毎日考えている。前回のNo.1808「“一億総白痴化”番組の蔓延」は、かなり前から一度は書かなければならないと思っていたテーマだったのだ。たまたま、安倍首相の施政方針演説をテレビで見たので、それに
「いよいよ、通常国会の本番が始まった。安倍首相の施政方針演説を聞いたが、まるで選挙演説のようだった。それに、山ほどいる自民党議員が熱狂していた」と、私は書いた。ところが、「まるで選挙演説のような施政方針演説を聞かされた。施政方針演説とは通常、国会の冒頭で内閣総理大臣が今年の政府の基本方針を示すものである」という書き出しで始まる論説を目にした。
多少なりとも政治的なセンスと知識のある者なら、あの安倍首相の“施政方針演説”を聞いて異様な感じを覚えるのが普通である。しかし、そのような解説やコメントをする者は、殆どいなかった。いろんな処で、“白痴化”が進んでいる証左なのであろう。この論説を書いたのは、永田町徒然草で紹介したことがある畏友、田中良紹氏である。
田中氏の論説の表題は、「まるで選挙演説のごとき施政方針演説に安倍総理の窮状を感じる」のようだ。原典を引用することが出来ないので別のURLで貼り付けたが、論旨は極めて明快である。私の“一億総白痴化”という論評は、安倍首相の施政方針演説批判としては、少し捻り過ぎたのかもしれない。私が言いたかったことを田中氏が分かり易く述べているので、是非ご一読いただきたい。
閑話休題。この10日間に限れば、“甘利問題”オンパレードであった。甘利疑惑を初めて報道した『週刊文春』の先週号は売り切れになっていたので、現物は読んでいない。第2弾といわれる今週号は、買って読んだ。ハッキリ言って、ちょっと分り難かった。政府を追い詰めるには、何事も論旨
今年の最大の政治課題は、何といっても、参議院選挙で与野党伯仲を実現することである。そのために、あらゆる野党は全力を尽くさなければならない。私に言わせれば、そんなに難しいことではないと思うのだが、これが、順調には進んでいないようである。「野党とは何か」を原点に立ち返って、それぞれの野党が考えなければならない。先の田中氏の論説を、熟読玩味して貰いたいものである。
この他にも、大相撲ファンとして「“日本出身力士”の優勝」という表現を考えていた一週間でもあった。これについては、いずれ論じたいと思っている。それにしても、白鵬の最後の数番は、ちょっとおかしかった。引退などということにならなければ良いのだが…。いずれにせよ、大相撲がある15日間は、私にとって楽しみが絶えない日々である。
今日は、これからU-23アジア大会の日韓戦がある。私は、サッカーを見ない。だから、BS1で盛んにサッカー中継をやっているので困っている。しかし、今回の日本戦は全部観た。今日は、最後の試合である。初戦の相手は、北朝鮮だった。けっこう厳しい試合だったと思う。決勝戦の相手は韓国だ。どうも、因縁があるようだ。しかし、因縁の対決は、サッカーや野球くらいにして貰いたいものである。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。
P.S. 前半で2点先制されたが、後半で3点を取って日本が勝った。非常に面白い、良い試合だったと思う。1月31日午前1時45分記す。