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雨の中の紫陽花のように

14年06月07日

No.1673

急に梅雨が来た感じだ。この数日の雨は、かなり強い。梅雨の雨ではない感じがする。そんな中で、綺麗な花を見せているのが、紫陽花(あじさい)だ。少し遅れたツツジも、綺麗に咲いている。これから一ヶ月余、ジメジメした日が続くのを覚悟しなければならない。しかし、この間に樹木はタップリと水を得て、育っている。だから、夏にどんなに炎天が続こうが、樹木は枯れたり弱ったりしないのだ。

今週、4回にわたりNHKでD-Dayに関する番組を見た。ノルマンディー上陸作戦の検証番組だ。ひとつはBBCのもの、もうひとつはフランスのものだった。このD-Dayから、丁度70年。その記念式典がノルマンディーで行われ、G7首脳やプーチンロシア大統領も出席した。どこにでも顔を出すのが好きな安倍首相は、イタリアとバチカンに行っていた。たぶん、安倍首相には席が用意されていなかったのだろう。

アメリカもイギリスもロシアも、ナチスドイツと戦った同盟国であった。冷戦の前には、そういう関係がヨーロッパにあったのを、忘れてはならない。太平洋戦争が終結して、来年で70年となる。アジアの地で今回ような記念式典が行われることはないだろうが、アジア各国において、太平洋戦争や第二次世界大戦を振り返り、各国と日本との関係が問い直されるのは、避けては通れまい。アジア各国は、タイを除き、日本の軍事侵略を受けている事実を、改めて思い起こすだろう。

戦争が済んで70年になるが、わが国がアジア諸国に与えた苦痛を私たちは決して忘れてはならないし、わが国の侵略を受けた国々は、決して忘れないであろう。“戦後レジームからの脱却”を標榜している安倍首相は、この重みをどう考えているのだろうか。アメリカの尻馬に乗り、“積極的平和主義なるもの”を唱えている安倍首相の外交に、アジア諸国は心の底からの共感を覚えるだろうか。私は、そうは思われないと考えているのだが…。

最近のわが国の政治や社会の動きをみていると、わが国は、大事な何かを見失っているような気がしてならない。安倍首相とその仲間の薄っぺらな政治的言動は、最初からそもそもおかしいのだ。戦後70年のわが国の歩みに自信が持てず、わが国が戦後築き上げてきた歴史や価値観を何かと取り替えようとしているように見える。安倍首相が取り戻そうという日本とは、いったい何なのか。いったい何処にあるのか。具体的に語って欲しい。

安倍首相とその仲間の言動は、一言でいえば“(じつ)”がないところに特徴がある。実体験や知性に裏付けられた深い思索がないところが、彼らの言動の欠陥である。わが国は、世界第二の自由主義経済大国なのである。わが国の歩みは、自由主義国として発展していこうとする他の国の模範とならなければならないのである。自由主義経済は、政治的・社会的な自由主義を伴わなければ、成長発展することはできない。

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安倍首相とその仲間が軽佻浮薄な政治を行っているのは、多くの国民が、この政権を支持しているからである。国民にも、そろそろ反省をしてもらわなければならない。わが国が困るだけでなく、世界の自由主義というもののあり方までおかしくなってしまうからだ。梅雨であまり外を出歩けない時こそ、国民は「本当に今の政治で良いのか。これからのわが国のあり方をどうするのか」を、良くよく考えなくてはならない ─ 雨のなか、静かに咲いている紫陽花のように

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。

  • 14年06月07日 08時42分PM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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