ちょっと一言
14年02月14日
No.1651
都知事選の期間には、かつてのように、永田町徒然草を頻繁にupdateした。しかし、私も都知事選にばかり関わっている訳にもいかないので、普段に戻りたいと思っている。それにしても、久々に私を熱くさせた選挙であった。それは、安倍首相とそのお仲間が日々行っている政治に、私自身、腹の底から怒りを覚えているからであった。こんな政治を続けていったら、これまでの日本とは明らかに違った国に変質してしまう。それで良いと、国民は本当に考えているのだろうか。
通常国会が開催されている。その国会では、昔なら国会が止まるような大きな出来事が、毎日のように起こっている。だから、永田町徒然草を毎日のようにupdateしなければならないのだが、私には、白川勝彦法律事務所の所長としての仕事がある。また、この永田町徒然草に書いたことは、数万人の方々が目を通されるのである。書く以上は、いい加減なものを書く訳にはいかない。そう考えると、週1回の永田町徒然草が、精一杯なのだ。
都知事選の時に、私は、いろいろなサイトを出来るだけ見るようにした。永田町徒然草No.1642「マスコミVSインターネット」で書いたように、今回の都知事選は、マスメディアとインターネットを使った個々人の情報発信力の戦いと思っていた。だから、私は出来るだけ永田町徒然草をupdateしたし、他の人々がどのような情報発信をしているか、出来るだけ見たかったのである。
私は、ネットサーフィンをあまりやらないので、他の人々のWebサイトを探すのが得意ではない。でも、今回はかなりのWebサイトにアクセスした。しかし、その数があまりにも少ないのに驚いた。わが国にWebサイトは無数にあるが、政治的なWebサイトは、そんなに多くはない。また、率直に言って、その質もそんなに高くはない。そのWebサイトが、どれだけの人々に見られているのかも分からないし、そんなに多くの人々に見られているようには思われない。
facebookやTwitterのことは、私は論じる資格がない。しかし、facebookやTwitterは、本格的な政治メッセージを伝えることはできないように思われて仕方がない。しかし、発信能力は、Webサイトよりあるように思われる。これから私は、facebookやTwitterを使った情報発信を勉強するつもりである。この間、facebookで“いいね”やTwitterで“ツイート”して下さった方々に、この場を借りて、心から御礼を申し上げる。
とにかく、マスコミは細川氏を徹底的に無視する戦術をとった。これは、細川氏と小泉氏にとって想定外だったと思う。確かに、細川氏の街頭演説には多くの人々が集まった。細川氏と小泉氏の演説も、非常に良かった。しかし、1000万有権者を相手にしなければならない都知事選では、街頭演説にいくら多くの人々が集まったとしても、それだけでは闘いにならないのだ。街頭演説の模様と発言が、マスコミを通じて広く伝播されることが必要だ。伝播力だけは、マスコミは依然として絶大な力をもっているのだ。
わが国のマスコミの堕落した現状は、簡単に改まらないであろう。だから、国民は、インターネットで己の政治的メッセージを発信する力を高めていかなければならないのである。細川氏が95万票余を集めたのだから、今回の都知事選でも、インターネットはそれなりの大きな力を発揮したとは思うが、残念ながら十分ではなかったのだ。一里塚ではある。しかし、step by step だ。私も、Webサイトを使ってより質の高い政治的メッセージを発信するように努めなければならないと、改めて強く決意している。
それでは、また。