けっこう危ういぞ。
09年10月20日
No.1321
秋の夜は、なぜか想い千々(ちぢ)に乱れる。私は、秋の夜長に燈火親しむというタイプではない。それに、一日懸命に働いた後、読書などそんなにできるものではない。夜のニュース番組でその日の政治の動きもチェックしなければならないが、そのまま寝入ってしまうことも多い。そうすると、だいたい午前3時か4時ころに目が覚める。外はまだ、真っ暗。私にとっては、この時間帯が秋の夜である。
今朝(?)もそのころ目が覚めた。今日も仕事で朝早く出かけなければならないので、この時間帯に永田町徒然草を書こうとしたのだが、“想い千々に乱れて”なかなか出来上がらなかったのだ。書きたいことは山ほどある。書かなければならないことも山ほどある。しかし、想いは千々に乱れ、なかなかまとまらなかったのである。
マスコミ各社の世論調査によると、鳩山内閣の支持率はけっこう高いようである。民主党議員たちはきっと、こういう物をみて盛り上がっているのだろう。長い間苦労をしてきた人もいるのだから、あえて水を差すつもりはないが、そんなものは、危うい。“世の中は 三日見ぬ間の桜かな” ─ こういうことが分からないから「政治の素人」と、私は言いたいのである。
いま派手に繰り広げられている鳩山内閣の閣僚たちのパフォーマンスは、けっこう危うい。素人受けはするかもしれないが、かなり深刻な問題を孕(はら)んでいる。民主党の本質が問われる基本原則を、平気で踏みにじっているからだ。原理原則を踏みにじることは、極めて危険である。民主党の政治家たちには、民主党が守らなければならない原理原則が何なのか、分かっていな人が多いようだ。政治の基本を問わなければならないなど、なんとも情けない話だ。そこまでは面倒みきれない。“菊根分け あとは自分の土で咲け”だ。
それでは、また。