休日考
09年09月26日
No.1230
週休2日制の企業では、5連休のあと2日働いて、今日からまた2日間のお休みである。別に貧乏症ではないが、私の仕事観や休日観からするとわが国の祝祭日にはちょっと違和感がある。自民党のリゾート建設議員連盟の幹事長を務めたことがある私には、労働と休日についてそれなりの考え・思想がある。だらだら休めば良いというものではない。もっと積極的なレジャー・休日制度を作りたいものである。
月給制の賃金が保障されているところでは休日はそれなりの恩恵である。しかし、その保障がないところでは、休日はときに残酷でさえある。賃金が明らかに少なくなくなるからである。その典型が派遣やアルバイトの労働に従事している人たちである。非正規労働者と呼ばれる人たちのほとんどは、休日の日は賃金が貰えないのである。非正規労働者が3分の1を超えていると言われている。その人たちにとって、休日は必ずしもハッピーではないのである。休日を謳歌する人も、そういう現状があることを忘れないでほしい。
私が毎日接している多重債務に苦しんでいる人たちの半数以上はそういう人たちだ。多重債務に陥った原因のひとつもそこにあったのである。“幸いにも”私は今日も仕事である。私の事務所では土曜日も半数のスタッフが出勤する。土曜日でないと事務所に来られない人が結構いるからである。債務の整理をするためには、どうしてもある程度の元手(もとで)が必要である。ほとんどの人たちにとっては、賃金のみが唯一の源泉である。だから、働いている人たちの都合を私は最大限に優先するのである。
事務所のスタッフにもそのことを理解してもらい、白川勝彦法律事務所は隔週の“土日休日”をとっている。もっとも私は土曜日も普通に出勤することにしている。政治事務所は年中無休であった。30年以上もそういう仕事をしてきた私にとっては、日曜日休みだけでもありがたい。しかし、永田町徒然草は白川勝彦法律事務所のWebサイトではない。扱うテーマも政治マタ―である。だから、日曜日も休む訳にはいかないときもある。政権交代という大事を成し遂げるためは、日曜日に休むなどということは許されなかった。
いちおう政権交代は成し遂げられたのであるから、日曜日くらいは“原則としてお休み”にしたいと思っている。もっとも日曜日には、日曜定番の政治番組がある。そこでバカらしいことが流されれば、思い余ってupdateすることもあるだろう。政治家の第一の任務は国民の平穏な日々を乱さないことである。日曜日、テレビに出ると急に元気付く政治家がいる。困ったものである(笑)。
それでは、また。