Change と“改革”
08年01月10日
No.672
アメリカ大統領選が面白くなりそうだ。ニューハンプシャー州の民主党の予備選で、ヒラリー上院議員が首位を制しなんとか生き残った。オバマ氏とヒラリー女史のデッドヒートが当分続くのだろう。どっちが勝っても“革命的”な大統領候補となる。ヒラリー氏は初めての女性大統領候補だし、オバマ氏は初めてのアフリカ系大統領候補だ。民主党は共和党に比べれば革新的だが、本選挙はすべてのアメリカ国民が投票する。私には本選挙で勝利するまでには何かありそうな気がしてならない。杞憂でなければよいのだが・・・・・。
男性と女性。白人と有色人種。この障壁は意外に高いと私は昔から考えている。これは理性や理屈でないだけに厄介である。アメリカが本当に女性大統領かアフリカ系大統領を選出したとすれば、それはアメリカが大きく変わったことを意味する。きっといろいろな分野でChange=変革が始まるであろう。それはアメリカだけに留まらず、世界全体にChange=変革をもたらすと私は考える。アメリカという国はやはり大きな影響力をもった国なのである。
新テロ特措法案の処理の道筋がハッキリとしてきた。政府提案の新テロ特措法案と民主党提案の対案(正式名称を私は知らない)は、いずれも参議院本会議で否決される。これを受けて明日には自公“合体”政権は衆議院で3分の2以上の賛成で再可決する。新テロ特措法は成立する。自公“合体”政権は多分海上自衛隊をまたインド洋に派遣して給油・給水活動を再開するのであろう。こうした自公“合体”政権のパフォーマンスには、Change=変革というものを微塵も感じられない。アメリカに忠義立てをしようというのだが、肝心のアメリカのアフガン政策がChangeする可能性が十分にある。ブッシュ大統領に対する忠義立てで終わってしまうのではないか。
小泉首相以来、自公“合体”政権は“改革”をやってきた。一体何が変わったというのか。確かにいろいろな変化は出てきたが、多くの国民が「これはいい変化だ」と呼んでいるものがあるだろうか。変わったことは変わったが、ほとんどの国民は悪い方に変わったと感じているのではないか。普通の日本語における“改革”というのは、良い方向に変えることである。良い方向に変わったと感じているのは、大企業と胡散臭い富裕層と小泉チルドレンくらいではないのか。小泉チルドレンはこれから地獄をみることになるのだが・・・・(笑)。
国の進路を定める政策というのは、単純で骨太なものでなければならない。自公“合体”政権の財政政策に“骨太方針”と呼ばれているものがある。よくもまぁこんな命名をしたものだと思う。私はこれを耳にする度に“骨太牛乳”というの思い出してしまう(笑)。小泉首相のお頭(おつむ)の程度が分かるというものだ。いま骨太方針というと、見るからに骨細かつ浅薄な感じのする女大臣(おんなおとど)がシャシャリでて甲高い声でなにか喋っている。そもそも福田首相の存在それ自体が、骨太とまったく正反対である。わが国の政治はもう漫画である。こう感じているのは、果たして私だけだろうか。冗談や漫画は、もう終わりにしなければならない!!
それでは、また。