正月徒然
09年01月03日
No.1040
今日で正月も3日目である。いま箱根駅伝の復路の中継を見ながらこの永田町徒然草を書いている。正月はどこか暖かい所に出かけようと思ったが、結局行くことは止めにした。特に理由はない。何となくそういう気分になれなかったのである。穏やかな落ち着いた正月を過ごしている。
昨正月2日は初詣に出かけた。近所の熊野神社、東郷神社そして明治神宮を参拝した。快晴であったが、寒さはきつかった。刑事コロンボばりのレインコートでは寒かったので、オーバーコートを取り出した。ここは「健康生活」をしていた頃の私の散歩コースだ。最近は滅多に散歩に出かけることがなくなった。今年の目標のひとつは、もう少し歩くことである。最低でも1日に1万歩は歩きたいものである。
明治神宮は2日ということもあり、そんなに混雑はしていなかった。もちろん多くの参拝者がいたが、歩くことに支障はなかった。若い人が多いのにびっくりした。参拝者の7~8割は若い人である。明治神宮参拝と原宿散策がセットなのであろうか。本殿で参拝を終えた後、休息所で甘酒と雑煮を頂いた。かなり歩いたのと空腹のためだろうか、甘酒の甘いことに驚いた。普段甘酒を飲んでもこんなに甘くはない。お雑煮の餅は今年最初の餅である。正月はやはり餅を食べないと正月気分にならない。
山手線で一駅乗り、渋谷に出かけた。6.5~7割の商店は開店していた。やはり初売りは商人の心意気である。私も手袋とマフラーを買った。いつも鞄をもって出かけるので、手袋は欲しかったのである。マフラーがあると襟元が暖かい。渋谷は若い人で溢れていた。渋谷109には若い女性の列ができていた。初売り目当ての行列なのだろう。馴染みの雀荘に行った。ここでもお雑煮を頂いた。ここのお雑煮には餅が二つ入っていた。お腹はいっぱいになったが、お客がいなかった。久しぶりにパチンコに行くことにした。
私がやるパチンコは“いちパチ”の『必殺仕事人』だけである。“いちパチ”とはパチンコの玉が1個1円なのである。普通のパチンコは1個4円である。お金のことなどあまり気にせずに遊べる。“いちパチ”ならば5000円も負ければもう嫌になってしまう。“よんパチ”ではそうはいかない。2~3万円も負けると普通の人には“遊び”では済まなくなってしまう。これを取り戻そうとして更に突っ込む。そうすると傷が深くなってしまい、もう引き下がれなくなってしまう。
多重債務に陥った原因を見ているとパチンコというのが一番多い。パチンコをギャンブルと思っている人が多いが、私はそう思わない。普通のギャンブルは、基本的に一番一番の勝負で勝つ確率は50%である。その連続なのである。寺銭(コミッション・手数料)を取られるので長くやっているとお客はほとんど負ける。これがギャンブルというものである。パチンコや競馬はそうはいかない。ほとんどのお客がだいたい負ける。勝つのは運の良い時だけである。
パチンコは大人の遊びが原点だった。かつてパチンコ台に税金(地方税)がかけられていた。娯楽遊興税というものであった。パチンコは大人の娯楽遊興だったのである。最近のパチンコでは、4~5万円は簡単に負ける。4~5万円負けても“娯楽遊興”の代金だと軽く流せる人はかなりお金持ちである。そんなお金持ちは“遊び”としてパチンコに行くだろうか。警察官僚はこういう事情が分かっているのだろうか。私は“いちパチ”こそがパチンコの本来の姿であると考えている。
京楽(パチンコ台のメーカーの名前)の『必殺仕事人』しかやらないのは、どれも面白いのであろうが『必殺仕事人』しかやらないと決めておかないと、とめどもなくパチンコに行かなければならなくなるからである(笑)。そんなにパチンコばかりしている訳にもいかない。私には麻雀という“遊び”もある。映画を観る“娯楽”も大切にしたい。私にとって、パチンコはひとつの“娯楽遊興”であればそれで好いのだ。
ところで昨日のパチンコは3000円打ったところで大当たりがきた。それから6連チャンであった。そこで止めておけば約7000円になったのだが、正月なのでさらに続けた。3箱さらに突っ込んだが大当たりは結局出なかかった。残った2箱でタバコ1カートンを貰って帰ってきた。只で4時間くらい遊んだことになる。これは大儲けである。私はいつもそう考える。3000円くらいはどんな遊びをやってもかかるからである。
万歩計は1万2000歩を超えていた。それからはテレビ東京の新春ワイド時代劇『寧々 おんな太閤記』を見た。テレビ東京恒例の10時間番組である。午後11時55分まで続いた。原作は橋田壽賀子であったが、正直にいってあまり面白くなかった。私は6時間くらい観た訳だが、「寧々は大阪城落城の9年後76歳で京都で没した」ことを知ったことだけが敢えて言えば収穫だった。いずれにしても信長・秀吉・家康が登場する戦国物は面白い。まだ箱根駅伝は続いている。いま東洋大学が早稲田大学を抜いてトップになったところだ。日本人は駅伝が好きである。
それでは、また。