夕立と大地
08年08月07日
No.893
今朝も快晴である。快晴というと心身ともに爽やかになるのが日本人の心情であるが、この時期だけはそんな気持ちにはなれない。太陽がカンカン照りつけると、気温はジワジワと上がってくる。東京ではその暑さは半端ではない。
一昨日の午前、私は国会図書館で調べものをしていた。用が済んだので、正午少し前に私は国会から事務所に向かおうと思った。そこに雨が降ってきた。かなり強い雨だった。とても歩ける状態でなかったし、タクシーを拾うことも無理な状況だった。夕立(いや“昼立”というべきであろう)風の雨だったから30分もすればおさまるだろうと思い、食堂で昼食をとることにした。食堂にいるときも、見ていても気持ち良い程の降りだった。時折、雷も鳴った。こういう雨が東京では欲しかったのだ。恨む気などさらさらなかった。
ゆっくり食事をしたのだが、夕立(いや“昼立”)は一向に止む気配がない。とても出て行ける降りではなかった。後輩の事務所を訪ね、雨宿りをさせてもらうことにした。折り良く後輩の代議士が事務所に帰ってきたので、政治談議を小1時間ほどした。だいぶ小降りになりタクシーが拾えると思ったので、失礼をしようとしたら後輩はわざわざタクシーを呼んでくれた。10分くらいでタクシーがきた。タクシーに乗った。もう昼立はすっかり上がっていた。
一昨日あれだけの雨が降ったのだから、昨日くらいは少し過ごしやすくて良ったのだが、いつもと変わらぬ猛暑であった。私たちが仕事をしている都心は、ほとんどの所が舗装されている。あれだけ小気味良く降った雨もほとんど流れてしまったのだろう。大地に沁み込んで残ってはいないのだ。地方では大地が保水していてくれるのだ。だから、“一雨”あった後は暑さが和らいでくれるのである。
私の窓から見える空は快晴である。気温はすでに28℃を超えている。しかし、窓から流れ込んでくる空気は爽やかである。シッカリとした蝉の鳴き声も聞こえる。クーラーなどなくても一向に平気だ。多分これからそうでなくなるのであろう。今日は処理しなければならない案件が沢山ある。これからシャワーを浴び、身支度をして今日は早めに事務所に着くようにする。クーラーを使わない者には、クーラーの効いた事務所で仕事をする方が快適なのである(笑)。
それでは、また。