法律事務所Webサイト余話
08年06月21日
No.846
「はじめは、すべて困難である」は、カール・マルクスの『資本論』の冒頭の言葉である。私の好きな言葉のひとつだ。何を始めるにしても、当初思ったようにゆかないものである。頭にはクリアに描けていても、実際に始めるとなかなかそうはゆかない。今回もそうであった。
白川サイトは、もう4バージョンになる。白川勝彦法律事務所のWebサイトを作るのはそんなに難しいと思っていなかったが、いざ始めてみるとなかなか難しかった。政治サイトと“法律サイト”は、ちょっと勝手が違う。私には私なりのイメージがあった。それをWebマスターに伝えて作ってもらったのであるが、最初のデザインは私には描けない。Webマスターが作って送ってくれたものをみると、私の描いていたものと違うことが明らかになる。それを率直にWebマスターに伝える。それを参考にWebマスターがまた作り直す。
“作っては壊し”を繰り返しているうちに、Webデザインは私がイメージしたものに徐々に近づいていく。選挙のポスターやパンフレットもそうやって作ってきた。「作ってもらったものを壊す」ということは、そんなに簡単なことでではない。作ってくれた人との信頼関係がないと、この作業はできないのである。今回だって何度もやり取りした。3日前までのWebデザインは、昨日立ち上げたものとかなり違ったものだった。私もこれで仕方ないのかなぁ、と思っていた。しかし、私が得心していないことをWebマスターは感じていたようだ。
一昨日の午後であった。それまでとはぜんぜん違ったデザインが送られてきたのだ。私が思い描いていたものだった。私は事務所の所員を集めた。三つのWebデザインを見せた。所員は、これまでのやり取りはまったく知らない。5人の所員の意見は一致した。意見はまったく分かれなかった。白川勝彦法律事務所の公式Webサイトのデザインは決定した。私はメールでその旨を伝えて出かけた。私は前から会食のスケジュールがあったからである。それからのWebマスターの作業は大変なものだったのであろう。
白川勝彦法律事務所の「借金対策Webページ」の専用サイトは、別のところで作っていた。それも手直しをしてもらった。私が書かなければならないものもあった。それらをドッキングする時刻が昨日の午後0時30分だったのである。あとで気が付いたのだが、午後0時30分と決めたのはまずかった。前にも述べたことがあるが、正午の30分後を午後0時30分というのか、それとも午後12時30分というのか、意見が分かれる。Webマスターは午後12時30分と考えているようだ。昨日の永田町徒然草No.845は、予めセットしておいた。
正午の30分後にこれをupdateする必要があった。正午の30分後にこれをみれるようにセットしておいた。そして確かにその通りにupdateされた。その末尾には「08年06月20日 12時25分PM 掲載」とある。永田町徒然草No.844は予告記事であったので、日付が変わってすぐにupdateしておいた。これには「08年06月20日 12時33分AM 掲載」とある。コンピュータに入力した数字は、2008-6-20-0-33であった。「今日はある事情により午後0時30分(お昼過ぎのことです)にupdateします」と書いたのはそのような理由である。
まぁ、このように「はじめはすべて困難である」。法律事務所のWebサイトは、いろいろな物があるのだろう。今回私はあまりそれらを参考にしなかった。いやまったく見なかった。白川勝彦法律事務所は、特別な法律事務所なのであろう。特別な法律事務所のWebサイトは、特別であってもよいと思っているからだ。特別を“特殊”という人もいるだろう。そういわれてもよい。特別であろうが特殊であっても構わないが、“独りよがり”の法律事務所と呼ばれないように気を付けたい。
それでは、また。