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戦友の死

08年05月07日

No.799

昨日は時間がなかったので、「とりあえず」と題してとりあえずupdateした。「今日は休みます」と題してupdateしておいた方が良かったのかもしれない。しかし、書くことがなかったのではない。否、心が張り裂けるほどの気持ちだった。後でその想いを書いてupdateするつもりだったので「とりあえず」と題しておいたのだ。

「非常に悲しい知らせが飛び込んできた」と書いたために心配してアクセスする方を作ってしまった。だからできるだけ急いで「非常に悲しい知らせ」についてupdateすべきであった。それができなかった理由は「非常に悲しい出来事」に対応するのに時間を要したのと、ゴールデンウィーク最後の日だったので上越から東京に帰ってくるのが大変だったからである。3時間半立ちっ放しで、家に着いたときはクタクタだった。バタンキューであった。

先ほど目覚めたところだ。「非常に悲しい知らせ」についてまずお知らせする。私の街宣車の「ウグイス」をいつもやってくれていた古川弘子さんが急死されたのである。53歳という若さであった。いろいろな人との悲しい別れがあったが、あまりにも急な身近な人との別れであった。古川弘子さんがクモ膜下出血で亡くなったとの訃報に接したのは、5月4日午後4時ころであった。ちょうど「“木の芽”と“熊汁”パーティ」の材料の調達に飛び回っているときだった。葬儀は5月6日午前10時との知らせであった。

十日町市で予定したいたこともあったし、やりたかったこともあったのだが、私は古川さんの葬儀に参列し、最後のお別れをすることにした。私はもう選挙にでることはないと思うが、これまでの12回の選挙でいつも選挙カーで私のために戦ってくれた古川さんは、私の戦友なのである。戦友に最後の別れをしなければならないし、亡骸に接し最後の感謝を申し上げなければならない。私は5月5日夜に上越市に入り、昨5月6日朝、古川さんの葬儀が挙行された妙高市(旧新井市)に向かった。そのとき時間がなくなってしまったので、「とりあえず」をupdateしておいたのだ。

5月5日夜はおもに街宣活動に携わり、従って古川さんをよく知っている同志と共に古川さんを偲びながら会食した。最初のころの衆議院選挙の選挙期間は20日であった。それは体力と声力(精力ではない)の限界を超えるものだった。白川の街宣活動は特別だった。私は街宣活動を特に重視した。俗に「ウグイス」と呼ばれる古川さんは、戦場で必死に戦う私の“心”を有権者に伝えてくれたのである。私と一心一体にならなければ、その役目は果たせない。

古川さんは滅多に声が嗄(か)れない女(ひと)であったが、それでも一人で1日中はマイクを握っている訳にはいかない。私の選挙カーにはいつも4~5人の「ウグイス」が乗っていたが、彼女らに心の篭った街宣を指導するのも古川さんの仕事であった。あの街宣車の中で、小声で丁寧に話すことなどできない。だから白川の街宣車に初めて乗った女は怒鳴られたように思うのである。涙を流した「ウグイス」も何人もいた。目と目、ちょっとした仕草で私の想いを古川さんに伝えことができるようになるには時間がかかった。3回目の選挙のころからそれが完全にできるようになった。それを古川さんがウグイスに噛んで砕いて教えてくれるのである。

私の最後の3回の選挙は、最初から厳しい選挙だった。しかし、私の意気は軒昂だった。古川さんもそのことは当然分かっていた筈だが、意気軒昂に街宣をして下さった。どの選挙でも白川の選挙カーは、他陣営を圧倒していた。そのことには自信があった。それは私と古川さんの気概だった。選挙カーは候補者の心意気を表すものだと私は思っている。だから選挙カーの現場は白兵戦であり、修羅場となる。古川さんはその修羅場において私のいちばん頼もしい戦友だった。古川さんは私の幹部であった同志の選挙(上越市議会議員選挙)の選挙カーに乗った。その最中の2008年4月21日街宣活動を終えた後、クモ膜下出血で倒れ人事不省となり、5月4日逝去された。享年53歳。ご冥福を心からお祈り申し上げる。

それでは、また。

  • 08年05月07日 02時36分AM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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