いささかの感慨ある3月31日
08年03月31日
No.756
私が永田町徒然草で道路特定財源の暫定税率について本格的なキャンペーンを始めたのは、昨年12月5日以後の4連発からの様である。“からの様である”というのは、永田町徒然草の全部をみる時間がないからである。その必要もあるまい。私は、昨年7月に自公“合体”政権が参議院選挙で大敗北した時から今日という日が来ることをイメージしていた。遂にその日が来たのである。政治の舞台で何が起こるのか、じっくりと見たいと思っている。
それにしても4ヶ月近くも執拗に道路特定財源の暫定税率を巡る問題を書いてきたものである。私が長年にわたり問題意識を持ってきたことであるから、それは何でもないことであった。しかし、読者諸氏には本当に長い間お付合いをいただいた。あまり“しつっこい”と読者に嫌われることも懸念した。だから手を変え品を変えて、道路特定財源の暫定税率を巡る問題を論じてきた。それでもこのところアクセスが増えているのだから、まぁそんなに嫌われなかったということか(笑)。
政治家は所詮“よろずや”である。何にでも興味があるし、何でも論じられなければならない。しかし、ずば抜けた集中力がなければ大きな変革はできない。ときには一心不乱にある問題に取り組むことも重要である。昨年の参議院選挙についても永田町徒然草は集中した。それは世間全体が関心をもっていたことだから、そんなに手を変え品を変える必要はなかった。世間がまだ余り関心をもっていないのに“暫定税率一本槍”で突きまくることは、平成5年12月1日から6年4月8日まで当時の細川首相の1億円疑惑を追及して以来のことである。この時の4ヶ月間はもっと大変だった。
政治は土壇場で何が起こるか判らない。だから今日はニュース報道に注目しておかなければならない。大したことが起こらなければ良いと思っている。明日からはまた新しい戦いが始まる。これは断じて福田首相がいう“混乱”ではない。それぞれの“権利のための闘争”なのである。私はこの“権利のための闘争”を断固として徹底的に支援する。造反有理。この闘争を行う者は臆することなど何もない。
それでは、また。