驕る平家は久しからず!!
08年03月24日
No.748
昨日は朝早くから出かけ、夜の12時過ぎまで仕事であった。いまホテルに帰り、これを書いている。今日も朝早くから出かけなければならない。従って、少し眠いがupdateすることにする。今場所は朝青龍に軍配が挙がった。これで良かったと思う。初場所で白鵬が優勝した日に私は次のように書いた。
「仕事中だったが白鵬と朝青龍の取り組みだけは観させてもらった。私は長いこと大相撲を観ているが、稀にみる文字通りの力相撲だった。また優勝した白鵬の優勝インタビューが凄かった。あれを聴けば、朝青龍は燃えざるを得ない。大阪場所の両横綱の対戦はもっと凄いものになりそうである」(永田町徒然草No.691「悲喜交々の日曜日」参照)。
余程の大相撲ファンでなければ、白鵬が優勝インタビューでどのようにいったか憶えていないであろう。私も正確に記録していたわけではないが、“2場所本場所を休んだ人には、2回は優勝させる訳にはゆかない”というようなことをいったのである。私は大の白鵬ファンであるが、このコメントは頂けないと思った。朝青龍は本場所を2回も休んだ訳ではない。休まされたのである。それでも朝青龍は白鵬とまったく互角の戦いをやり、敗れたのである。勝敗は時の運である。それに朝青龍は、白鵬にとって先輩横綱である。
その先輩横綱に対して“来場所も優勝は遠慮してもらう”というような言い振りである。だから私は「あれを聴けば、朝青龍は燃えざるを得ない」といったのである。そして朝青龍は燃えに燃えた。白鵬は無様に敗北した。だから“2場所本場所を休んだ人には、2回は優勝させる訳にはゆかない”というようなことをいってはならないのである。横綱としての品格に欠ける発言である。白鵬の日本語の力が足りなかったことが原因だとしたら、白鵬の師匠は注意して朝青龍に詫びを入れさせるべきだったのである。それが横綱同士の“礼”である。このことを指摘する者は、相撲関係者の中に誰もいなかった。
相撲談義はこの位にしておこう。私は昨日の“日曜定番の政治番組”を観ることができなかった。しかし、自公“合体”政権は、野党に対して白鵬と同じような品格を欠く発言をしたと推測する。最近の自公“合体”政権と野党との議論を聞いていると、私なら絶対に許せないことを平気でいっているからである。自公“合体”政権は昨年の参議院選挙で敗れ、いまや野党の協力なしに国政を運営できないのだ。謙虚に野党の声に耳を傾け、国政を円滑に運営していくしかないのである。政権担当能力があるのは自分たちだけでという尊大さ、自公“合体”政権は衆議院で3分の2をもっているのだから、最後は自分たちの言い分を押し通せるという驕りである。
驕る平家は久しからず。自公“合体”政権が衆議院で3分の2をもっていることなど、“春の夜の夢の如く”空しい仮の姿なのである。この理(ことわり)が分っていない自公“合体”政権は、世の中が分らない人たちなのである。恐るるに足りない浅薄な人種なのである(参考: 『平家物語』冒頭部分)。白鵬の失言は、若いことと語彙の不足もあろう。しかし、老獪な自公“合体”政権には、弁護すべき余地はない。許せないことを口走る輩に対しては、野党は燃えなければならない。そして朝青龍のように闘志を秘めて来るべき戦いでは勝たなければならない。これが昨日の勝負を観て、私が思ったことである。
それでは、また。