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御用と仕事

08年01月04日

No.666

今日は御用始めである。官公庁は、ひとまず門を開けている。しかし、果たして仕事になるのだろうか。明日からはまた休みである。私には大晦日も元旦もなかった。昔からそうだった。私の家は機屋だった。商売をしている家では、大晦日や元旦は特別の日であり大切な日であった。30歳から私は政治家の道を歩み始めた。政治家の家は、“侠客”の家と似ているところがある。大晦日や元旦は特別の日である。“気風”を売り物にする侠客と同じく政治家には大晦日と元旦にしなければならないことがいっぱいあった。

年末年始に私は“御用納め”“御用始め”という言葉を使ってきた。“仕事納め”“仕事始め”というのが一般的であるようである。34歳から国会議員だったので、官公庁が使っている“御用納め”“御用始め”という言葉が耳に慣れているのかもしれない。しかし、どうもそうでないような気きもするのである。子供のころから“御用納め”・“御用始め”と聞いてきたように思うのである。自信はないのだが、私の家ではどうもそのようにいっていたような気がするのである。

この数日間、このことに私はこだわってきた。生きるために行う業務を“仕事”といわずに“御用”というところに、日本人の職業観があるような気がしてならないのである。御用というのは、どう考えても殿様や領主から命じられた役職や仕事を務めることである。商売人が一般の庶民に対して行う商売(物の販売や役務の提供)も、日本人は“御用”といったのではないだろうか。ここには自分の仕事を通じて社会に貢献するという思想があるような気がしてならないのである。「消費者は王様」という考えともちょっと異なるし、「お客様は神様」という考えとは明らかに違う。大げさにいうと、自分の仕事は天下のために行っている自負心が感じられる。己の職業に対する誇りがあるような感じがある。これは大切なことではないだろうか。

仕事は生きるためのお金を得る方途である。そうだとしたら仕事の対価は、仕事と引き換えである。同時履行が当然である。御用とは、天下のために行うのだ。としたならば、必要な人に必要な物や役務(サービス)を提供することは義務ということになる。対価があろうがなかろうが、必要としている人には提供しなければならないのである。同時履行は必ずしも当然とはならない。私の家は豊かではなかった。特に私が物心ついた頃には、相当左前になっていた。おふくろはずいぶん苦労していたが、どうしても必要なものはなんとかなっていた。困ったときはお互いさまという雰囲気もあったのかもしれない。最近ではこんなことは望むべくもない。万事が同時履行なのである。従って、いよいよ困窮すると死ぬしかなくなるのである。経済的な自殺の原因であろう

大発会は、大幅な下落で始まった。アメリカ大統領選の予備選は、アイオワ州でオバマ候補が首位となった。原油は昨日1バレルー100ドルを記録した。福田首相は内閣改造は行わないと発言した。新テロ特措法案は10日後には衆議院で再可決されるであろう。物価はじわじわと上がっている。ガソリン税の暫定税率も再可決で存続させると自公“合体”政権は力んでいる。今年は政治的に大きなことが起きない訳がない。だが大きな変化が必ずしも良い結果になる保障はない。そうならないためには、“現実に取り除かなければならない悪事”が何か、をとことん突き詰めなければならない。それがこの永田町徒然草の務めである。それが私の“御用”である(笑)

それでは、また。

  • 08年01月04日 12時32分PM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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