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愛用の傘・考

07年10月01日

No.567

今日から10月である。昨日の東京は、一日中雨が降っていた。昼出かけるときにも、傘を持たなければならない降りだった。夜帰るときにも傘が必要だった。こういう雨だと、傘はなくならない。それに雨のせいか、肌寒いような一日だった。長袖のワイシャツでもちょっと不足で、ジャケットを着て出かけた。晩夏からいきなり晩秋になったような気候である(笑)。

昨日使った傘は、もう1年も使っている。これは実に不思議なことである。しかもこの傘は私が買った物ではないのである。昨年「健康生活」の実践をはじめたころ、雨の日の散歩で公園の木に掛けてあった傘である。雨合羽を着て散歩していたのであるが、あまり良い感じはしなかった。やはり雨の日は傘がいい。この傘は、特別上等の物ではないが、あのビニールの透き通った傘ではない。ゴルフのときの傘のように大きいものではないが、少し大き目の傘である。まぁ、1000円位で買える代物である。雨の日の散歩は、この傘を差して出かけた。

雨の日の散歩以外にも、もちろんこの傘を使っているのだが、なぜかこの傘はいまのところまだ失くしていないのである。それまでの私は、外出先で必要に迫られてやむなく買った傘でも雨があがると忘れてしまうという具合であった。だから、雨で傘が必要な日でも、少々の雨ならば傘はもって出かけないし、やむを得ず(笑)傘を差して出かけなければならない時は、忘れてもいいような傘をもって出かけることにしていた。そして雨があがると見事に(!)に忘れてきた。もちろん、500円で買ったビニールの透き通った傘である。

いずれにしてもひとつの傘を1年間も失くさずに使ったのは、数十年間なかったことである。そもそも私には愛用の傘という概念がなかった。傘は雨が降っている時の消耗品でしかなかったのである。雨が降っている時は必要だが、雨があがればもう必要ないのである。だから、雨があがれば、忘れても仕方ないのである。忘れた所は判っているのだが、取りに行くことはない。もっとも東京では取りに行くために電車賃だってかかる。往復の電車賃を考えれば、買える傘である。わざわざ取りに行くこともない。

この傘を1年以上も失くさずに使っているのは、この傘が透き通ったビニールの傘でないからであろう。正直にいってビニールの透き通った傘は、私には少し小さくてあまり良くないのである。小さいために足元が濡れるだけではなく、肩の辺りまで濡れてしまうのである。ところが、この愛用の傘だとそういうことはない。ここが気に入ったのである。2、3回忘れたが、この傘は取りに行った。こういうことが重なって、公園で拾った中古の物だが私の愛用の傘となったのである。面白いものである。

いつまでこの傘を使っているか確信はもてないが、傘はまだ少しも傷んでいない。これからも大事に使っていこうと思っている。このようなことは、私たちのまわりに沢山あるのではないだろうか。まずライターである。私のようなヘビー・スモーカーにとってはライターは必需品だが、普通のライターは消耗品である。100円ライターだって、愛着をもって使えば1ヶ月以上は十分に使える。昔は100円ライターを大事に使っている人がいた。ダンヒルのライターでタバコに火を点ける人をごく稀に目にすると、スモーカーはかくありたいと私などは畏敬の念を覚える(笑)。

ボールペンもそうだ。誰の物か判らないボールペンを使っていることがよくある。確か私が中学生の頃だったと思うが、現在100円で売られているBicのボールペンが新潟県の田舎でも買えるようになった。使っても使ってもダメにならず、インクも無くならない。凄いものが出たと思ったものである。100円ライターも、100円ボールペンも、大変な“優れもの”なのである。しかし、値段が安いために、その優れものが消耗品になってしまったのである。これは、喜ぶべきことなのかどうか。ちょっと複雑な想いがする。

話はガラッと変わるが、“総理大臣も消耗品”という意味の戯れ歌を作ったのは竹下登氏であった。故竹下首相はそんな感じで登場し、引退した。安倍前首相もそのような感じであった。今度の福田首相もどうもそんな気がする。しかし、消耗品としての総理大臣は、国費を消耗し、よからぬ法律や制度を残して自分だけ勝手に消えていく。軽い気持ちで総理大臣になるのは結構だが、自分が辞任するときは自分が作ったダメなものを全部背負って消えていってもらいたいものである。それよりも賢明な国民は、消耗品のような総理大臣を決して作らないように努力することである。

それでは、また明日。

  • 07年10月01日 04時38分AM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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