「歓喜に寄す」によせて
07年05月17日
No.428
今朝目が覚めると東京は小雨がパラついている。窓を開けるとひんやりとした空気が部屋に流れ込んできた。例の“おはよん”の気象情報では、全国的に雨のところが多いという。また沖縄は梅雨入りしたという。関東地方の梅雨入りは、6月上旬ころだという。そうすると爽やかな五月晴れを満喫するもの、あと20日くらいしかないのだ。
ところで入院中だったデジカメが昨日退院してきた。連休が間にはいったので、下手をすると30日くらいかかるかもしれないといわれていた。だから思ったより早かった。また「即写寸言」をupdateできる。この間、苦手な即写寸言のupdateの作業からは解放されていた。それはそれでいいのだが、そうすると私のWebサイトは永田町徒然草が更新されるだけだ。『FORUM21』の「創価学会党化した自民党」や『月刊マスコミ市民』の「憲法改正問題講座」をたまにはupdateできるが、それは月に1、2回でしかない。そうすると私のWebサイトが動いている感じがしなかった。やはりWebサイトは動いていないといけない。
ところでデジカメの修理は、まったくの無料だった。買って半年も経っていなかったのだから当然なのかもしれないが、私にとっては初めての経験であった。確かに物を買うときに保証書はもらっていたが、これまでこういうものが故障して修理に出さなければならないことはなかった。もちろん買ったもので故障したり壊れたことはあるが、保障期間を超えている場合がほとんどだった。だいいち保証書をなくしているので、保障期間中なのかどうかも分らない。だいたいの感じだがもう保障期間は過ぎていると思い、保証書を探すこともなく新しいものに買い換えていた。こういうことがあるので、今度ものを買ったら保証書などをちゃんととっておこうと思う。今回のように助かることがあるだろう。
この2日つづいて親しい友人と会い、2日とも夜遅くまでお酒を飲んだ。というより2晩とも午前さまだった。「健康生活」をしてから、私は酒を美味しいと思えるようになった。30歳で選挙活動をはじめてから、お酒を飲まなければならない機会はいっぱいあったが、私はお酒を美味しいと思って呑んだことはほとんどなかった。お酒を飲まないですごせれば、それにこしたことはないと思ってきた。最近食事の前に呑むビールを美味しいと感じられるようになった。ビールを飲むのが楽しみになった。でも酒量は変わらない。ビールは小ジョッキで一杯も呑めば、もう十分だ。日本酒や焼酎は飲めることは呑めるが、まだ美味しいと感じられるほどには至っていない。
ひとりの友を真の友にするという、
難事を克服した者や、
やさしい心の女性を妻にした者は、
歓びの声をともに挙げるのだ !
そうだ、この世界の中で
たとえ一つでも人の心をかち得た者は共に歓ぶのだ!
いうまでもなく、シラーの頌歌（ショウカ ： ほめてうたう、またその歌。神仏をたたえた歌）「歓喜に寄す」の一節である。ベートーベェンの「第9合唱付」の合唱の原詩である。「歓喜の歌」は小学校高学年か中学生だったかは憶えていないが、音楽の時間に習った。その歌詞は、「晴れたる青空輝く雲(?)よ、小鳥は歌えり林に森に……」と習った。いまはどのような歌詞で教えているのだろうか。しかし、「第９」の上記のような原詩ではきっと教えていないと思う。
教育再生会議が「子守唄を聞かせ、母乳で育児」とか「親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞」などという“親学”を提唱しようとして問題になったが、きっといまでも学校で「歓喜の歌」は教えているのだろう。だったらその歌詞をもう少し工夫をした方がはるかにいいと思う。友人を大切にすることは人間を大切にすることである。ちなみにEU連合の歌は、ベートーベェンの第９なのだそうだ。歌詞はどうしているのだろうか。ゴチャゴチャ書いたが、友達は大切にしなければならないと私は心に決めている。そのための午前さまであったのだ。
それでは、また明日。
