空母ドナルド・レーガンが日本海に。
17年05月20日
No.1908
イランの大統領選挙で、穏健派と言われるロウハニ氏が再選された。イランは、中東で大きな影響力を有する大国である。トランプ大統領は、欧米各国が長い間かかって、築き上げた核問題を中心とする諸合意に異論を唱えていた。イランにも強硬派がいる中で、イラン国民は穏健派のロウハニ大統領を再選したのだ。アメリカと日本を除き、世界の大勢はリーズナブルな道を歩んでいる。それが、現在の国際世論である。
ところで、わが国はどうか。森友学園、加計学園問題や共謀罪の衆議院法務委員会採決などを見ていると、安倍首相は、トランプ大統領と同じようなことを平気でやっている。そもそも、トランプ氏がまだ大統領に就任する前に金のゴルフドライバーをもって会いに行くこと自体に、大きな問題があったのだ。そんなトランプ氏と個人的信頼関係を築こうとする安倍首相を、私は最初から容認できないのだ。だが、わが国のマスコミには、そのような感覚が毛頭ない。
空母ドナルド・レーガン (パブリック・ドメイン, Link)
安倍首相は、トランプ大統領の北朝鮮対策にあらゆるオプションがあることを歓迎し、これと協調すると言明した。要するに、軍事的制裁を排除しないことを歓迎したのだ。この発言は、憲法の“平和主義”に真っ向から違反する。私がいま最も注目しているのは、横須賀港を母港とする空母ドナルド・レーガンが、日本海に展開している空母カール・ヴィンソンに合流するというニュースだ。いったい、何をしようとしているのか。そんなに難しい問題ではないと、私は思うのだが…。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。