誰がために鐘は鳴る。 国民一人ひとりの品性と品格が問われている。
17年02月18日
No.1896
韓半島が揺れている。わざわざ“韓半島”といったのは、韓国の人は、韓半島というからである。北朝鮮の人は、もちろん“朝鮮半島”という。私が日韓議員連盟の役員をしていた時、韓国の人と話す際に、私は必ずそう言っていた。いまはどうなのか知らないが、外国の人と付き合う場合、こうした配慮は必要である。NHKの気象情報などでは、「朝鮮半島」と言っている。
THAADミサイルの発射
韓国の最大の企業であるサムスン電子の、実質的な代表である副社長が逮捕された。朴槿恵大統領は、依然として職務離脱中である。北朝鮮は、弾道ミサイルを打ったり、金正男氏謀殺事件を起こしたりしている。THAADミサイル 配備に強く反対する中国は、これまでの中韓関係を見直そうとしている。日本政府からは、駐韓大使等が一時帰国させられた。まさかの時の友こそ、真の友なのだが…。
金正男氏謀殺事件は、色んなことを教えてくれる。マレーシアと北朝鮮がビザ無しで渡航できるなどということは、初めて知った。マレーシアと北朝鮮は、深い繋がりがあるという。だから、金正男謀殺事件の真相究明は期待できないのではないかと私は思ったが、マレーシア当局は頑張っている。マレーシアのためにも、ここは頑張って欲しい。こういう問題は、マレーシアという国が自由主義国家であるかどうかの試金石になるのだから。
事件の舞台 クアラルンプール国際空港
金正男氏謀殺事件のニュースは、その殆んどがマレーシアと韓国の政府報道と、現地メディアである。日本メディアの独自の情報は、殆んど無い。日本政府のメッセージも、全然伝わって来ない。わが国でも、同種の事件が行われる惧れは十二分にあるのだから、わが国の政府としても、もっと関心を持って然るべきである、と私は思っている。安倍首相が命懸けで解決に取り組むといった拉致問題は、そもそも、こういう処にあったのだから。
北朝鮮問題専門家なる人がたくさん出てきて、金正男氏謀殺事件について解説しているが、どうもピンとこないものが多い。北朝鮮問題専門家であるために、北朝鮮とある程度の関係性があるからなのだろうか。しかし、問題の本質においては、北朝鮮という国がどういう国であり、こういう国とどう付き合っていくべきなのかという点について、しっかりとした視点と信念がいちばん重要なのだ。
アメリカでは、相変わらず例の大統領が吠えまくっている。この御仁は、もうほとんど病気である。もう、好きにやらせておけば良いではないか。アメリカ国民は黙っていないだろうし、世界の良識ある人々も、黙っていないであろう。こんな人に“おべっか”を使い、「信頼関係を築いた」と得意然としているのは、安倍首相だけである。こんな首相を支持しているようでは、日本国民も笑われるぞ。一人ひとりの、品性と品格が問われているのだ。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。
