金正男氏、謀殺される。
17年02月16日
No.1895
アメリカやロシアなどの特殊組織の謀略事件は多数あるのだろうが、全貌が明らかにされた例は、殆んどない。だが、北朝鮮の謀略事件の場合は、素朴というか単純なために、全貌が明らかにされるケースがある。1987年11月の大韓航空機爆破事件が起きた時、私は日韓議員連盟の役員をしていた関係で、この事件に特別な関心をもって報道をフォローした。変なスパイものよりも、はるかに緊張感があった。
今晩、私は7時と9時のNHKニュース、テレビ朝日の報道ステーション、およびTBSのNEWS23でこの報道を見た。どの局がどのように報道するかに、興味があったのだ。NHKの報道が、一番“そっけ”なかった。テレ朝とTBSは、“それなりに”突っ込んでいた。いずれの局も、“北朝鮮情勢に詳しい大学教授”を出演させていたが、この教授たちのコメントが、一番つまらなかった。
これからも、たぶん沢山の報道がなされるだろう。多くの国民が、この報道に関心を持つであろう。それはそれで結構なのだが、このような事件が起こる背景と謀略を実行した犯行組織の実態に、ぜひ注目する必要がある。そして、いちばん大切なこと。北朝鮮という国とどう付き合ったら良いのか ─ そこに、思いを致して欲しいのである。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。