いかなる旗を掲げるか ?
15年10月17日
No.1788
来年の参議院選挙、そして、何時あるかも分からない衆議院総選挙に向けての野党共闘の動きが、必ずしも
まず、安保関連法案に反対した国民の気持ちは実に真剣だったと、私は思っている。多くの国民が反対の意見を持っていたにもかかわらず、安倍・自公"合体"政権は、ああいう形で可決成立させた。国民は安倍・自公“合体”政権の本性を、肌で感じたのである。さらには、各種の国政選挙でいい加減な投票をしていると、何を言ってもダメなんだということも、痛感した筈である。あの恨み・悔しさを、国民が簡単に忘れる筈がない。
安保関連法案をああいう形で可決成立させた後に、安倍首相は「これからも丁寧に説明して、多くの国民に理解して貰えるよう努力していく」と言わざるを得なかったのだが、その後の行動を見ていると、そんな素振りは微塵も感じられない。あの空気を少しでも変えようと思って内閣を改造したのだろうが、そう簡単に、あの空気・雰囲気が変わるものではない。一億総活躍活躍社会を作るんだと、新しい看板を掲げたつもりのようだが、国民を、そう簡単に嘘と詭弁で騙せるものではない。
多くの国民は、今度こそ安倍・自公“合体”政権を成敗しなければならないと、心密かに覚悟している。そこのところが、安倍首相も自公“合体”政権も見えていないのだ。こんな鈍感な政治センスで政権を運営できると思っているところが、この政権の最大の欠点である。私たちの敵は、そんなものなのだ。恐れる必要など、全くないのである。
安倍・自公“合体”政権と闘おうという陣営が、どのような旗を掲げるかが、最大の問題なのだ。どのような旗を掲げれば、多くの国民の賛同が得られるのか。それができないようでは、仮に政権を獲っても、大したことは出来ないであろう。これは、先ず野党共闘を模索している野党の責任だろうが、しかし、野党がそれを決められないようなら、誰かが決めなければならない。それはそれで、大変なことである。先ずは、野党の動きを期待して、見守りたい。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。