お盆の真っ最中に想う(思う)こと
15年08月14日
No.1768
お盆の真っ最中である。いつもはお盆前後に郷里に帰り、私もお盆休を新潟県で過ごすことが多いのだが、今年は土日を利用して郷里に帰るとすると8月8~9日か、8月15~16日しかなかった。13日がお墓参りの日だ。そうすると今年の帰省は8月8日~9日にするしかなかった。そのような日程でいたところ、実家の前のお寺の住職が急逝し、その荼毘(だび)式が7日に行われるので、予定を1日早め8月7日の朝から郷里十日町市に向かった。
亡くなった住職は、私のひとつ年下で小さい頃など何をするのも一緒だった。高校や大学時代は一緒に遊ぶことはなくなったが、司法研修所を卒業すると私は郷里に帰ることが多くなった。そういう時に彼と多くの時間を共に過ごした。彼は自動車を持っていたので、その車でいろんな所に行った。その仲間に私の同級生のH君がいた。彼は実家の絹織物業を継いでいた。H君も経営者なので、時間は自由になった。
この3人で実に多くの時間を過ごした。実に楽しい私の青春であった。私が30歳で東京での弁護士生活に区切りをつけ、衆議院選挙に立候補するために郷里に帰った。当然のことながら、この二人にも衆議院選挙の立候補についていろいろと相談した。二人とも政治や選挙に精通していた訳でなかったが、精一杯真剣に私の事を心配してくれた。そして私が立候補を決断すると二人とも本当によく応援してくれた。
私は最初の選挙では落選したが、2回目の選挙で当選することができた。もちろん二人とも我が事のように喜んでくれた。それからも3人の友情は変わらなかったが、H君は40歳ころ癌で亡くなってしまった。そして“ダチの頃からの腐れ縁の相棒”(住職が集会等で自分を自己紹介するときに使った言い方)であった住職も鬼籍の人となってしまった。人の命は実に儚(はかな)い。両君のご冥福を改めて心から改めてお祈りする。
甲子園の高校野球も、今日の試合でベスト16が決まる。甲子園の全国大会は今年で100年になるという。戦争でたぶん3回なかったのであろう。いずれにせよ100年目の記念すべき甲子園であることは間違いない。そのためか今年の試合は気迫が籠っているように感じる。連日非常に良い試合が繰り広げられている。今年はどこのチームが優勝するのであろうか。記念すべき甲子園での優勝の栄誉を得るため、すべてのチームの心からの健闘を祈る。
今夕刻に安倍首相が戦後70年談話を発表するという。夕方には記者会見を行うという。報道では、村山談話や小泉談話とほとんど同じ文言が使わるといわれている。この半年間70年談話の歴史認識やこれを受けた文言がいろいろと問題になってきたが、私はいつも安倍内閣の現在そして将来の姿勢がいちばん問題だと思ってきた。安倍首相は、安保関連法案の審議の過程で、何度も仮想敵として中国を名指しして、その必要性を強調した。このような姿勢で未来志向の談話を出す目的は果たせるのだろうか。そのことを私は危惧している。
今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。