常に戦争現場を想起せよ。
15年02月12日
No.1737
今日一日中、私は、ベラルーシ・ミンスクで行われていた4首脳会談がどうなるのか、ずっと注目していた。ニュース報道番組の時間帯は知っているので、ワンセグ放送も見ながら… もちろん、仕事をやりながらである。日本時間の午後6時頃に停戦合意の結果が出たようだが、これを私が放送で知ったのは、午後10時から始まったテレビ朝日の『報道ステーション』であった。
まだ詳細は分からないが、取り敢えず安堵している。このニュースを、わが国の報道機関はもっと報道すべきだったと、私は思っている。半年で5000人余が死亡するというのは、大変な事なのだ。その紛争の停戦合意ができたのは、何はともあれ、喜ばなければならない。わが国が平和を希求する国ならば、戦争や紛争等で人が死亡することに、もっと関心を持たなければならないと思っている。
わが国の報道では、イエメンのことなど、ほとんど伝わってこない。イエメンの政府は、事実上崩壊したようだ。ここは、フランス・パリにおける新聞社襲撃事件を起こしたグループと、深い関係があるのだ。アメリカやイギリス等の大使館が閉鎖されたとのニュースには接したが、インターネットからであった。アメリカ等の空爆で、7000人のイスラム国戦闘員が殺害されたと報道されているが、これらの報道は、テレビゲームの爆撃シーンのようなものばかりだ。
オバマ米大統領が、イスラム国壊滅作戦について議会同意を得るべく発言した。これが、わが国では無批判に大きく報道されている。しかし、これでまた多くの人々の命が失われるのだけは、間違いない。そういうことに対する悲しみや怒りを持たなければ、平和がこの地上に現れる筈がない。ベトナム戦争の時と比べると、戦争報道が少ないような気がする。やはり、戦争現場の報道は必要なのだ。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。