天変地異と政治
14年08月23日
No.1690
「残暑厳しき折」は今頃の手紙の常套句だが、今年の東京の残暑は、本当に厳しい。気象情報で「今日は雨が降る」と言っていたので、今朝、私は“勇んで”大きな傘を持って出かけた(笑)。昼頃確かに降ったが、ほんのお湿り程度の雨だった。こんな雨では、涼しくならない。現在、空は晴れ渡り、陽射しもしっかりと照っている。広島では、雨のため捜索活動が難航しているという。この天気、広島に届けたい。
広島の大規模な土砂災害は、本当に悲惨だ。亡くなった方々のご冥福を祈り、被災された方々に、心からお見舞い申し上げる。これを巡って、安倍首相のゴルフと夏休みが話題となっているが、大勢の人々が亡くなり、警察や消防や自衛隊が必死の救命救出活動をしている真っ只中で、首相のゴルフや夏休みはないだろう。天変地異にも責任を感じる政治家でなければ、ダメなのだ。
今回の広島の大規模な土砂災害は、何処でも起こり得る大災害なのだ。人口急増の中で、全国各地で行われた大規模な宅地開発に絡む災害なのである。だから、政治の責任が極めて大きいのだ。こうした直感がなければ、安倍首相は、災害に対する危機管理能力がないと言わざるを得ない。世界中をクルクル回るのも結構だが、わが国特有のこのような危険地区を回るのも、災害に強い強靭な国土を作るためには欠かすことができないのである。
安倍首相は、1ヶ月前から、9月に大規模な内閣改造を行うと言ってきた。1ヶ月前に内閣改造を予告するのは、異常だ。今回の内閣改造は、長期政権を展望していると言われている。しかし、長期政権を言い出した時から、長期政権など怪しくなるのが常なのだ。安倍政治など、プロから見れば随所で綻びだらけだ。こんな安倍政治が、長く続く訳がない ─ いや、続けさせてはならないのだ。
そのひとつが、集団的自衛権の行使容認の閣議決定だ。当、白川サイトのホームページには既に表示しているが、『新潟日報』に、私の集団的自衛権に関する発言が掲載された。古い支持者や友人たちから、「良くぞ言ってくれた」との多くの便りを戴いた。安倍首相の口車などに、多くの人々は、決して騙されてはいないのだ。 件の『新潟日報』は、ここをクリックすればご覧いただける 。
それでは、また。