吹雪の中の打ち上げ
14年02月08日
No.1648
今回の都知事選、私は本気で細川候補を応援した。私の応援の場所はWebサイトだと思ったので、永田町徒然草で、その時々に必要な論陣を張ったつもりだ。白川勝彦法律事務所の仕事が終わると、私はそのまま東京・平河町にある細川護熙選挙事務所に向かう。午後8時半頃までは、できるだけ細川事務所にいるようにした。
Webサイトで適切な発言をするために、4回くらい街頭演説会も行った。選挙の現場は、やはり街頭演説だ。街頭演説会の細川候補と小泉元首相の演説、聴衆の集まり具合、聴衆の反応などを見る。細川・小泉両氏の演説は、政治家の演説として、一級品であった。二人の、必死の決意が伝わってきた。今回の選挙戦を支えたのは、二人の“必死さと真剣さ”だった。
選挙戦最後の街頭演説会(私たちはこれを“打ち上げ”という)は、新宿のアルタ前で、午後6時50分から予定されていた。私もそれなりに頑張ったつもりなので、“打ち上げ”にどうしても参加したかった。6時頃、新宿・アルタ前に向かうことにしたが、外は、20cm余りの積雪と、猛烈な吹雪だった。なかなか、タクシーが来ない。漸く拾えたタクシーは、雪のためあまり動かない。やむなく、近くの山手線の駅で降りて、電車で行った。
20分遅れて、漸くアルタ前に着いた。細川候補が訴えていた。吹雪の中にもかかわらず、街宣車の前では、3000人位の聴衆が熱心に聴いている。雪のため、思うように動けないので、私はその輪の中に入らず、いつものように、街頭演説会全体の様子をみるためにアルタ前広場を、雪に足を取られながら、ぐるっと回った。
街頭演説会の周りを半周位まわり、街宣車から50m位離れた歩道に来た時、細川候補と交代した小泉元首相の演説が始まった。投光器で照らされた雪が、左右を舞っている。その中で、小泉元首相が、熱い、歯切れの良い熱弁を振るう。その横では、細川候補が手を振っている。その光景は、“神々しくさえ見えた”。私は、大きな感動を覚えた。私なりに、必死に応援して本当に良かったと思った。至誠天に通ず、と信じて、明日を迎えよう。
それでは、また。