ヘッダバイパス[j]ump
liberal-shirakawa.net 白川勝彦 Webサイト (HOMEへ)
白川勝彦へメールを送る
永田町徒然草を閲覧しています
自薦論文を閲覧します
白川文庫を閲覧します
フォトエッセイ即写一言を閲覧します
永田町徒然草
自薦論文
白川文庫
フォトエッセイ 即写一言
プロフィル
リンク

 

JFK、死して50年。

13年11月23日

No.1621

その日、私はF君の家にいた。翌日が休みだったので、仲の良い友達4、5人で、F君の部屋でいろいろな話をしながら、楽しい時を過ごしていた。私たちは、休みになるとよくそうしていた。田舎でもテレビ放送はあったが、いまのように、子供の部屋にも1台ある時代ではなかった。たぶん、ラジオを点けっ放しにして談笑していたのであろう。ラジオから、臨時ニュースが流れてきた。「ケネディ大統領が死亡した」というものだった。昭和38年(1963年)11月22日深夜であった。

高校3年生だったので、私たちがそんなに、政治に関心があった筈がない。それでも、ケネディ大統領は子供たちにも人気があり、その場にいた皆にとって、大きな衝撃だった。その後どうしたかは、記憶がない。私にとっては、それは大きな事件だった。何故なら、私は前年の夏、ロータリークラブの交換留学生としてロスアンジェルスに滞在していたからである。そして、ケネディが大統領だったアメリカの雰囲気を、私は子供ながらに知っていたからでもある。

ジョン・F・ケネディ(JFK)は、アメリカ国民だけでなく、世界中の多くの人々に強烈な印象と影響を与えたアメリカ大統領であったことだけは、間違いない。私の世代の政治家にとっては、とりわけ大きな存在だった。その理由はさまざまあるが、とりわけ、JFKは間違いなく、アメリカ政治のリベラルの代表であったからである。リベラリストたらんとする私にとっては、永遠に忘れることのできない存在である。

JFK暗殺から、満50年。その年に、JFKの愛娘キャロライン・ケネディが、アメリカ大使として日本に赴任してきた。特別な因縁があるような気がしてならない。アメリカ政治には一貫して、保守的な流れと、これに対抗するリベラルな流れがある。長い間、政権党である自民党は、アメリカの政治と寄り添ってきた。しかし、アメリカの政治に一貫してリベラルの流れがあることは、多くの自民党の国会議員すら知らないのだ。

事あるごとに、呪文のように“日米同盟”を口にするわが国の政治家(最近では自民党だけでない)たちは、アメリカをアメリカたらしめるリベラルを、ほとんど理解していないのである。そのことは、今まさに進行している特定秘密保護法案に対する対応を見れば、よく分かるであろう。アメリカから情報を得るために特定秘密保護法が必要だというが、アメリカでは特定秘密保護法案のようなお粗末な法律は、決して通るまい(笑)。

現在の国会の勢力図を見ていると、わが国は右へ右へと雪崩を打って流れている。これを見ているアメリカのリベラルは、望んでもいないし、好ましいことでないと思っている筈だ。JFKのリベラルは、リンドン・ジョンソン、ジミー・カーター 、ビル・クリントン、そして、バラク・オバマへと引き継がれてきた。オバマ米大統領は、JFKに匹敵するリベラリストである。そのオバマ米大統領がわが国に派遣したのが、キャロライン・ケネディ駐日大使なのである。

50年前、JFKは暗殺された。しかし、JFKが掲げた松明(たいまつ)は、決して消えることなく、多くの人々に引き継がれている。わが国の政治は、右へ右へと急旋回している。安倍首相を先頭に、右翼反動へと突き進んでいるように見える。しかし、世界の政治の大勢は、リベラルである。わが国の多くの国民も、右翼反動など決して望んでいない。リベラルの火は、絶やしてはならないのだ。私も、そう思っている一人である。

それでは、また。

写真 nothumb
永遠の灯火が燃え続けるジョン・F・ケネディの墓
  • 13年11月23日 12時19分PM 掲載
  • 分類: 1.徒然

白川勝彦OFFICE   白川勝彦へメール送信 ]

Valid XHTML 1.0 TransitionalValid CSS!Level A conformance icon, W3C-WAI Web Content Accessibility Guidelines 1.0

Copyright©K.Shirakawa Office 1999-2016 - Web pages Created by DIGIHOUND L.L.C. All Rights Reserved ©1999-2016
Powered by Nucleus CMS. Page designed by James Koster.Ported to Nucleus by Joel Pan. Re-design and adjusted by DIGIHOUND L.L.C. © 2006-2016