好敵手あるいはライバル
13年03月03日
No.1557
寒さが少し和らぎ、春の訪れも近いという時になって、風邪をひいてしまった。白川勝彦法律事務所への出勤も止め、2日間じっくりと自宅で静養していた。今回は、“のど風邪”だった。漸く治ってきたようだ。今日は日曜日なので、もう1日休むことができるめる。キチンと治した上で、また仕事に精を出そう。
自宅での静養となると、寝るか、テレビをみるかのどちらかということになる。3月1日の午後11時から、NHKーBS1で3時間に亘り「横綱大鵬の特集番組」を放送していた。これは、じっくりと見た。貴重な記録映像が、いっぱいあった。ほとんどの人が、“柏鵬時代”という言葉は知っているが、横綱柏戸のことは、あまり知らない。実は、私もそうであった。
柏戸は、昭和13年に山形県で、大鵬は、昭和15年にサハリンで生まれている。初土俵は、柏戸が昭和29年9月場所、大鵬が昭和31年9月場所だった。初入幕は、柏戸が昭和33年9月場所、大鵬が昭和35年1月場所である。横綱昇進は、共に昭和36年9月場所。横綱在位期間は、柏戸が8年間、大鵬が10年間だ。幕内最高優勝は、柏戸が5回であるのに対し、大鵬が32回である。
優勝回数だけを捉えれば、なぜ柏鵬時代と呼ばれるのか不思議だが、間違いなく、柏戸と大鵬は好敵手(ライバル)であった。これは、両者が共に認めるところであった。大鵬という大横綱が生まれたのは、柏戸という好敵手がいたからであった。その意味で、大鵬という名が残る限り、柏戸という名も残るのだろう。
ところで、現在やけに気炎を吐いてる安倍首相や自民党だが、果たして、好敵手、あるいはライバルと呼べる存在はあるのだろうか。残念ながら、私には見当たらないように思える。マスコミも、ただ“ヨイショ”するばかりだ。こんなことでは、安倍首相も自民党も、大したことは成し遂げられまい。国内に好敵手がいなくとも、安倍首相や自民党が好敵手とすべきは、世界の指導者や、世界の国々であるべきだ。マスコミも、そういう視点から、安倍首相のやっていることを見直してみたらどうか。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。