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寒い冬

13年02月23日

No.1556

今週の東京は、とても寒かった。今年は、全国的に寒い冬のようである。積雪も多く、青森県の酸ヶ湯温泉では、観測史上最高の5.15mを記録したという。私の郷里、新潟県十日町市も、雪の多いところだが、人が居住する所では、さすがに5mを超えることはない。私が、実際にこの目でみた最高の積雪は、4m数十cm。これはもう、恐怖であった。屋根から降ろした雪で、住んでいる家はすっぽりと埋もれてしまう。屋根の雪を降ろそうにも、もう、降ろすところがないのだ。

東京は寒かったが、雪や雨はほとんど降らなかった。昼間は、晴天の日が多かった。その日差しは、もうかなり強い。日差しが強いからといっても、気温は低い。それでも、雪や雨が降らないのは、助かる。私が育った十日町市では、冬は、ほとんど雪が降っていた。昔は、防寒具も今ほど良くはなく、雪の中を歩くと、衣服や、履いている物が濡れるのである。そうすると、体はとても冷たくなる。その辛さは、経験したものでなければ分からないだろう。

今日も晴天だったが、とても寒かった。しかし、昼頃の日差しは、もう冬のものではなかった。すでに、2月下旬。あと1週間もすれば、日毎に、春に近づく気候となる。このように、いくら厳しい冬でも、春は必ず来る。自然界の営みは、信頼してよい。いっぽう、経済や社会の動きはどうであろうか。年末から年始にかけて、“アベノミクス”と称する動きで円安になり、株価も上がった。だが、最近は、必ずしも捗々(はかばか) しくない。

そもそも、安倍首相が主張し実行し始めたことを、アベノミクスなどと持ち上げる、マスコミの気が知れない。資本主義経済は、政府や政治家が勝手に持ち上げたり、引き下げたりできないものである。その基本原理が、分かっていないのだろう。もちろん、人間の営みだから、政治が粘り強く仕掛ければ、持ち上げることも引き下げることも、出来ることは出来るが、適切な対策を、倦まず弛まず実行しなければならない。私は、アベノミクスなるものに、そのような気配を感じることができない。

自然界の春は、間違いなくそこまで来ている。しかし、わが国の経済や政治の春は、まだまだ先のような気がする。当てにならない政治に期待するより、一人ひとりが状況を正しく認識し、己のできることを、粘り強く実行していくしかないようだ。資本主義経済 ─ すなわち自由主義経済とは、本来、そのようなものである。リベラリストは、自分の生活を守るために、そのような生き方をしていかなければならないものと、肝に命ずるべきである。

それでは、また。

  • 13年02月23日 05時00分PM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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