疎外…。
09年11月11日
No.1340
このところ大きな事件が動いている。白川サイトは、政治的事件を論評することが眼目である。だから滅多に社会的事件は取り上げない。それにしても毎日大騒ぎされるような事件が起こるのは何故なのだろうか。日本という社会が病んでいるというのは簡単である。評論家やコメンテーターとしてはそれで済むのだろうが、それでは本当の評論にはならない。日本の何が病んでおり、その原因は何であり、どうしたらその対策となるのか。それが問題なのである。
マスコミは事件を大々的に報道する。それは已むを得ないであろう。しかし、あまりにも大々的な報道は、それ自体が問題なのではなかろうか。一昨日判決があった酒井法子被告の事件は、法的にいえば“懲役1年6月 執行猶予3年”という毎日全国の裁判所で下されている刑事事件に過ぎないのである。裁判所の構成も裁判官一人であった。多くの事件では弁護人と被告人だけという法廷も多い。“疎外”という言葉がいやに私の胸を去来している。今日はそのことだけを言っておきたい。
それでは、また。