政治家の力量なんて…!?
09年09月19日
No.1293
何んだかよく分からない内に、秋の5連休が始まった。毎年5連休になる訳じゃという。春のゴールデンウイークに対比させて、秋のシルバーウイークと呼びたい向きもあるという。休みを増やせば良い、というものじゃないと思うのだが…(笑)。
連日、鳩山内閣のことでニュース報道は満載である。おおむね好意的だが、私に言わせれば“本当にそれで良いのか”ということもけっこう多い。私は鳩山内閣を作るべく頑張った方なで批判する立場にないが、ちょっと気の利いた批判者が現れれば大変だぞ!! 政権を運営することは大変なのである。官僚は少なくとも平穏な政権運営をサポートしてきた。その官僚の助けを借りないで政権を運営しようというのだから、よほど頑張らなければならない。
政権運営には基本を大切にすることが必要である。新しいことを始めるには、原理原則を決めそれに従って粘り強く実行して力量が要る。そうしなければ新しいことなど何もできない。“脱官僚”というのは気分として分かるが、政権運営の原理原則にはならない。官僚であろうが学者であろうが必要なものは何んでも使って、良い政治を行うことが肝要なのである。要するに政治家の力量が試されるのだ。今回大臣や副大臣になった政治家に、それほど政治家としての力量があると私は思っていない。
並外れた力量がない人間にとって必要なのは、謙虚さである。謙虚さがあれば多くの人々が助けてくれる。「政治家の力量なんて“謙虚さとほんの少しの実行力”」と言ってもよいのかもしれない。私が見てきた優れた政治家は、皆そうだった。しかし、そのような政治家はきわめて少なかった。今日はこのくらいにしておこう(笑)。
それでは、また。