この終盤戦になぜ…!?
09年08月28日
No.
やはり日本のマスコミ(特にテレビ)はおかしい。日本で初めて政権交代が起こるという歴史的時期に、新型インフルエンザと女優酒井法子などの覚せい剤事件と学力テストのニュースを大々的に報道している。
まず学力テストだが、その結果を公表したのは文部科学省である。なぜこの時期に学力テストの結果を公表しなければならないのか。麻生首相も川村官房長官は“文教族”である。キングメーカーなどと言われている森喜朗元総理は文教族のボスだ。だから選挙戦の終盤戦で公表させたのであろう。いかにも文教族らしい陰湿で姑息な発想である。
次に酒井法子の覚せい剤事件の報道だが、異常としか言いようがない。覚せい剤事件の摘発・逮捕・裁判など、いまや日常茶飯事である。なぜ酒井法子の覚せい剤事件だけをこれほど“異常な熱意”をもって報道しなければならないのか。酒井法子が特別な女優だからであろう。数年前のNHKの大河ドラマでは準主役であった。私は観ていないが、裁判員制度の宣伝映画にも重要な役で出演していたという。覚せい剤の常用者を選んだNHK・最高裁の責任に言及した番組などに接したことはない。要するに身元調査が十分でなかったのである。報道機関や治安当局として資質を疑わざるを得ない。
新型インフルエンザにしてもそうだ。今年の春にはテロ・炭素菌ばりの水際作戦を展開して見せてくれたが、水際作戦に失敗した後の対策がまったくなっていなかったのだ。こういう事態になると、決まって舛添厚生労働大臣が張りきって登場する。水際作戦の時もそうだった。無神経な私でさえも水際作戦が失敗した後は、手洗いと“うがい”を励行している。年金問題もそうであった。結局何も解決していない。自民党候補者はこの人物をもっとも心強い応援弁士として呼んでいる。この人物が口ばかりだということなど国民は見抜いている。「巧言令色は、鮮(すく)ないかな仁」の典型である。
注目・話題の50選挙区の終盤情勢
(また)24日から26日にかけ、注目や話題を集める全国の50小選挙区で電話世論調査を実施。取材を加味して情勢を探ると、民主党の好調ぶりが裏付けられた。北海道5区、東京12区、石川2区、岐阜1区など24選挙区で民主党が優位に立ち、自民党は秋田2区、和歌山3区など7選挙区でリード。18選挙区では接戦が続く。茨城7区では、先行する無所属候補を自民、民主両党の候補が追う展開。 <2009/08/28 05:02 共同通信配信>
とんでもないことが起こっているのだ。この記事の全文は読むに値するので貼り付けておく。注目・話題の50選挙区の18選挙区ではまだ勝敗の帰趨は決していないのだ。こうした接戦の選挙区で勝ち抜いてこそ、本当の勝利なのである。選挙に勝ち過ぎなどということはない。民主党の勝ち過ぎを心配してくれる奇特な御仁がいるが、鳩山代表は“選挙に勝ったからといって、横暴・乱暴なことなど絶対にしない”と言っている。鳩山代表のこの言葉を私は信用する。鳩山代表の誕生で民主党が強くなったのは、鳩山由紀夫という政治家がもっている“信用力”なのである。最後の最後まで『翔べ! 鳩山由紀夫』だ。
それでは、また。