世論調査とネット世論
09年05月30日
No.1180
現代の選挙は、世論調査を抜きに語れない。平成7~8年まで私は自民党の総務局長を務めた。選挙実務担当者だ。その時、どれだけ世論調査を実施したことか。しかし、私が世論調査を実施したことなど、対象の選挙区の候補者もほとんど知らなかったであろう。新聞などが行う世論調査は、投票日が迫った時期に誰が当選するかを占うために行うものだ。私が行った世論調査は、どうやって選挙に勝つかという素材を見極めるために行うのだ。実施する時期は、時には一年先の選挙ということもあった。関心と視点がせんぜん違うのだ。
世論調査は極めて重要なデータだが、それ以外にもいろいろなデータを集めた。どういうデータを集めたかは、業務上の秘密(?)だ。当時インターネットは今日ほど普及していなかったし、私自身がインターネットを見ることができなかった(笑)。しかし、いまならば私はインターネット情報を必死に集めるであろう。いまインターネットを通じて、膨大な政治情報が流れている。ネット世論というものもある。これを無視したら選挙予測は間違うであろう。
ネット世論を見極める上で重要なのは、Webサイトの内容とアクセス数である。その意味でアクセスカウンターのあるWebサイトは、非常に重要な素材なのである。しかし、アクセスカウンターを単純に信じてはいけない。アクセスカウンターなど、簡単に操作できるからだ。すなわち誤魔化せるのである。騙されないためには、継続してフォローしなければならない。Webサイトの内容とアクセス数を見ていれば、“これは細工しているなぁ~”なんてことは簡単に見抜ける。
平成海援隊BBSのカウンターの数字とどのような書込みが多いかを見ているとネット世論の動向が見える。へたなニュース報道番組を見るより面白い。メインのアクセスカウンターにカーソルを近づけると過去1週間の毎日のアクセス数が見られる。また一つひとつのスレッドの書込みを見るのではなく、全体をざっと眺めた上で、興味があるモノだけクリックして読めばよい。そのまま閉じても構わない。閉じるときは、更新のボタンを押せば“NEW”の文字は全部消える。次のアクセスしたときには、前回見た後で新しく書き込まれたモノだけに“NEW”が付いている。また同じようにすれば良い。
それでは、また。