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HOME > 白川文庫 [l] > カツヒコ・アラカルトTOP[f] > 白川勝彦の世の中つれづれ談義 > 2010年10月16日 (第16回)

ラジオつれづれ草 リスナーから

私は68才、60過ぎれば悠々自適というのは絵空事です。年金だけでは生活できず、個人的に仕事をしながら、なんとか暮らしています。どうしてこんな世の中になってしまったのか、道理を説いていただき、私たち庶民の味方になってもらいたい。番組を聞いて、いつも励まされています。

(千葉市・Kさん・男性)

 白川勝彦の世の中つれづれ談義   2010年10月16日 土曜日 (第16回)

チリの33人救出で日本の炭鉱事故を思う

話者名話の内容
チリの33人救出で日本の炭鉱事故を思う
小泉白川さん、今日はどのようなお話でしょうか。
白川やはり、今週は何と言っても、チリ・サンホセ鉱山の33人の救出劇でしょう。
最近、日本の鉱山で落盤事故のニュースは聞かないでしょう。
小泉そうですね。起きていないですね。
話者名話の内容
白川もし、事故が起きて多数が亡くなったとしたら大惨事ですよね。
でも、私たちが子供の頃は、日本の炭鉱では結構多くありました。昭和20年代終わりから30年代にかけてですね。なぜかというと、よく日本には資源が無いと言われますが、当時は石炭だけは、ほぼ自給に足る量を生産していたんです。
日本の産業の主たるエネルギーは、石炭でした。輸送手段の中心は鉄道であり、日本中でまだ蒸気機関車が走っていましたし、家庭の暖房も石炭を燃料として使っていましたね。ごく少量の無煙炭を除けば、国内消費のほぼ100%を生産できていました。
当時は北海道から九州まで、日本中至る所に炭鉱がありましたから、当然ながらその炭鉱で落盤やガス爆発の事故も多く起きていたんですよ。子供ながらに、大きな事故のニュースはよく聞きましたね。今回、チリで閉じ込められたのは33人ですが、日本の炭鉱事故の場合、規模は比較にならないほど大きかったんです。ほとんどが事故イコール死であり、全員どころか一部が救出されたケースはほとんど無かったのでは。
小泉今は日本で、事故がいま全くといっていいほど無くなったのはどうしてですか。
白川それは、エネルギーが石炭から石油にシフトしたからですね。
日本の炭鉱はほとんど無くなって、炭鉱を中心に栄えていた町も、北海道の夕張で分かるように、ほとんどが衰退するか過疎化するかという厳しい状況になりましたね。
それにしても、チリの救出劇は世界中のテレビ局が実況中継していましたから、世界の人々が全員救出という明るいニュースに接することができました。
孤立する多重債務者の救出に大切なこと
小泉番組の後半は、お金に関する法律や生活経済の悩み事について、白川さんからアドバイスをいただきます。
白川白川・小泉 放送対談中の表情写真日本では炭鉱事故は無くなったとお話しましたが、いま多重債務で苦しんでいる人は、上に厚い岩盤があるような状態に置かれていると言ってもいいのではないですか。そこから脱出する手立てもなかなか見つからない、相談する相手もいない、洞窟にひとり取り残された孤立無援の状態ですね。
チリでは、救出され抱き合って喜ぶという感動的シーンが見られましたが、私にも違った形ですが、良かったなと思う瞬間がありますよ。毎月十何万も返済してきたが、白川のところに相談に来て、月々の支払いはとりあえず1、2万でいいと、多額の過払金が発生していて、経費を引いても数百万の戻りがあるという人もたまにはいますから。その人たちの喜ぶ顔を見ると、今回救出された人たちの喜ぶ顔とダブって見えるんですね。
ただ、そのように多くのお金が戻って喜んでもらえるケースは、50件に1件あればいいほうで、作ってしまった多額の借金を解決するというのは、実際はそう簡単なことではありません。返すためには一定の費用がかかりますし、それなりに努力も必要ですからね。
たとえば、「白川先生、もうこれ以上の額は返せないので、破産しかありませんね」という相談者がいますが、「破産すれば借金はゼロになりますが、破産するのにも費用がかかります」と言うと、「えっ、破産するのにもお金が要るんですか」と不思議な顔をする。
法テラスに行けば立て替えてくれる制度もありますが、私たちも破産手続きをしなければならないので、その費用が要るんですよと言っても、なかなか納得できない人もいますね。
破産とは別に、任意整理という解決方法がありますね。借金の元本を減らして、残った借金の弁済には金利をつけないという方法ですね。ほかに、民事再生というのは、借金を圧縮して、残りは弁済しなくてもいいというやり方ですが、任意整理にせよ民事再生にせよ、借金は全部ではないにせよ、一定額は返済しなくてはならないわけです。
小泉借金をしていることを人に言えないということで、孤立してしまう方も多いのでは。
白川多重債務の人は、家族にも友人にも借金があることを言えない。その借金もギャンブルで作っただけでなく、生活費の補てんでやむなくそうした人も多いわけで、それでも借金を作ったことが恥ずかしいと思ってしまって、家族にさえ相談できない人が多い。
でも、周りの人は何となく借金があることを感じているんですね。だから、そういう人に対して、「きょう白川のところに相談に行ってみたら、手続きに一定の費用はかかるが、それで頼めば300万の借金を返すのに月々3万くらいを3年半かかって返せば解決できると言われた」と、奥さんに話してみたらどうかと、私は見通しを踏まえた上て、なるべく具体的な解決の方法を伝えます。「俺も頑張るから、お前も協力してくれ」と言えばいいとね。一人でやるよりも、二人で努力すれば解決も早いでしょうし、お互いの気持ちも通じれば頑張れるでしょう。
チリの銅山事故でも、あれがもし一人で閉じ込められたら、60日も頑張れたでしょうか。もたなかったと思いますね。33人の仲間がいて、地上とも連絡が取れるようになって、励まし合うことができて救出に繋がったのではないですか。一人よりも二人、二人よりも三人で事にあたる、チリの救出劇を見て、借金問題の解決に通じるような教訓を、改めて感じましたね。

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