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白川・小泉 放送対談中の表情写真

 白川勝彦の世の中つれづれ談義   2010年7月3日 土曜日 (第1回)

一利を興すは、一害を除くに如かず

話者名話の内容
一利を興すは、一害を除くに如かず
小泉今日から始まった「白川勝彦の世の中つれづれ談義」、どういう番組にして行きたいですか。白川さんからは「肩に力が入らないように」と言われました。
白川「つれづれ」ですから、気楽にさまざまなことをお話ししたい。
小泉白川さんはどのような思いで政治の世界に進もうと考えたんですか。
白川私は十八才のころから政治に関心をもって、長年にわたって関わってきました。
昔、蒙古のジンギス・ハーンに見出され、側近として活躍した、耶律楚材という優れた政治家がいました。契丹の捕虜から登用され、元帝国の基礎をつくったといわれています。
その人が残した【一利を興すは、一害を除くに如かず】という言葉があります。新しいことを興すと政治家はみんな言うけれど、それよりはみんなが「これは良くない」と思っていることを一つやめる方がはるかに大事だという意味なんです。
私も若い頃は新しいことをやりたいと思っていましたが、四十年も政治をやってますと、一害を除くことが政治の要諦だと考えるようになりました。
小泉確かに、今は、新しいことばかりをやろうという人が多いですね。
白川あれもやろう、これもやろうという政治家が目立ちますね。一害といえば、「天下りをやめさせる」といっても、なかなか止められないですね。
小泉形を変えてつづいていますものね。
白川いま、民主党が人気のある点をしいてあげれば、天下りの撲滅と税金のムダ使い廃止ぐらいではないでしょうか。
破産者を増やす風潮や政治でいいのか
小泉番組の後半は、お金や生活経済の問題で、白川さんからアドバイスをお願いします。
先月、貸金業法が改正・施行され、総量規制ということで、年収の三分の一以上はお金を借りられないことになりました。また、グレーゾーンの廃止により上限金利も18%と決められました。
多重債務問題を解決する目的で改正が行われたわけですが、現状はどうなんでしょう。
白川確かに、貸金業者は年収の三分の一以上は貸してはいけませんとなりましたが、銀行はそういう規定は無い。だから、消費者金融にかわって、今は銀行系のカードローンのCMがすごいですよね。どこに違いがあるのか理解できませんね。
次に、多重債務問題の解消という趣旨で今回改正が行われましたが、もともと三分の一以上貸さないという決まりだったら、多重債務者は出てませんよ。私たちのところに相談してくる方は、年収に近いか、それを超える借金をしている人が多いんです。それで、返せなくて自殺とか、離婚とかに追いつめられている。そういう方を救うために私たちは働いています。
三分の一以上貸してはならないというのは、子供でも言えますよ。利息も下がったと言われますが、もともと利息制限法で決められていた金利を守りなさいとなっただけで、金利が引き下げられたわけではない。利息制限法の金利を越えた29%とかで貸していたという、いわゆるグレーゾーン金利を無くしただけなんです。
小泉最近耳にする過払い金というのがそこに関わってくるわけですね。
白川利息制限法の金利を超えて貸していたのが過払い利息で、おおむね十年を超えて返していた方は、過払い金が戻ってきます。借りはじめて三、四年の方がいらして、「先生、過払い金はいくらくらい戻りますか」と聞かれますが、それはむずかしいんですね。最近、過払い金をあおり過ぎていますね。
小泉総量規制に関連して、年収を業者に報告しないと借りられないことになって、収入が無く、ご主人に内緒で借りている方は、それができませんよね。困っているのではありませんか。
白川そうですね。A社から借りたお金でB社に返し、B社にできた借り入れ枠を使って借りる、そうしたことを数社で回していた人が多重債務者であり、その人がもう借りられないわけですね。
これから、破産者がどんどん増えていくのではないですか。私は、そうして破産者を生む風潮とか政治でいいのですかと言いたい。
小泉お金は身近な問題ですからね。
白川「たかがお金、されどお金」と言うでしょう。江戸の井原西鶴の時代から、お金については身近にいろいろなことが起きています。この番組では、そうしたことをつれづれにお話しして行きたいと考えています。

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