大事な一週間
09年03月09日
No.1105
民主党にとっては、“魔の1週間”だったであろう。この土日(2月7・8日)には報道各社の世論調査が行われ、今日あたりから発表されるのであろう。そうすると世論調査が世論を動かす。民主党の国会議員・候補者たちは、特に世論調査なるものに弱い。いつも世論頼りだ。そうすると民主党がまた複雑な動きをするであろう。そうならなければ良いのだが……。
今日は結論から先に言おう。民主党は“身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ”という状況に置かれていることを肝に銘じなければならない。そして必死に闘わなければならない。何のために闘うのか!! “検察や警察を使って国民を追い落す”ことを民主党は絶対に許さない、ということでなければならない。この腹を固めたとき、民主党にはじめて活路は出てくる。
小沢問題の本質は、“検察や警察を使って政敵を政治的に追い落す”ことである。この本質を見抜いている人たちは、自らに累が及ぶことも省みず、いま必死になって論陣を張っている。「民主党が好きだからだ」などというモノではない。そもそも民主党にはそんな人徳などない。自公“合体”政権の政治に辟易しているからのである。現在の選挙システムでは、そのような人々は民主党に票を入れざるを得ないのだ。それが民主党支持となって現れているのだ。
だから民主党は謙虚でなければならない、と私はいつも言ってきた。勝負は下駄を履くまで判らないよ、とも言ってきた。勝ったような気分でいることを私はいつも戒めてきた。自公“合体”体制は権力を保持するためならば何でもやるよ、とも注意してきた。自公“合体”政権はこれまでのどの政権よりもマスコミをシッカリと掌握している体制だ、と口酸っぱく言ってきた。こういう弱点や苦言を呈したことが一挙に噴き出しているのだ。
“検察や警察を使って政敵を政治的に追い落す”ということは、“検察や警察を使って国民を追い落す”ことの一例に過ぎない。小沢氏がどうなろうが民主党がどうなろうが、そんなことは小事に過ぎない。しかし、“検察や警察を使って国民を追い落す”ことは、重大事である。“検察や警察を使って政敵を政治的に追い落す”ことは、国家の一大事だ。民主党はそのようなことを断じて許さない、という決意に基づいた闘いができるかどうかが試されている。今週の闘い方次第で、今回の勝負の行方は概(おおむ)ね見えてくるであろう。健闘を祈る。
それでは、また。