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第7回連続世論調査

09年02月16日

No.1084

2月11日の建国記念日の休みを失念していたように、2月10日付『朝日新聞』朝刊に掲載された第7回連続世論調査の記事を見逃していた。昨日埼玉県久喜市に住む兄のところに行った。そこで同日付の『朝日新聞』を目にした。“内閣支持下落14%”が大見出だ。小見出は“比例投票先 民主党42%自民22%”である。

いつもの通り2月10日付『朝日新聞』朝刊に掲載された第7回連続世論調査(2月7・8日実施。前回調査は1月10・11日)に基づき、主な数値を追ってみよう。まず内閣支持率の変化である。前者が福田内閣、後者は第1回~第3回の世論調査の麻生内閣の支持率である。

データ内容データ数値(以下同じ)
福田・麻生内閣の支持率25→19→23→24%‥‥‥41→42→41→37→22→19→14%
福田・麻生内閣の不支持率60→65→59→58%‥‥‥42→38→38→41→64→67→73%

内閣支持率は大きく下落した。永田町徒然草No.1052「第6回連続世論調査」で私は次のように書いた。「確かに麻生内閣の支持率は落ちているが、福田内閣の時とそんなに大きな違いはまだない。来月の調査結果でさらに大幅に下落したとき、完全に泥沼に陥ったと見るべきであろう。だから自民党はそんなに浮き足立つ必要がないと思うのだが、自民党の動きは自暴自棄になっているのではないかと私に見える。こんなことを繰り返していたのでは、来月の世論調査で多分さらに下落するであろう。」

私が予測したように見事に下落した。内閣支持率は5%の下落である。不支持率は6%も増えている。合わせて11ポイントものギャップの拡大は、“もうどうしようもない”ということであろう。この原因は、麻生首相と自民党・公明党の“自暴自棄”の動きにある。今回の世論調査の結果を受けて、麻生首相や自公“合体”政権はさらに投げやりの行動をとるであろう。それがさらに支持率を落とす。転落のスパイアルである。

次に政党支持率の変化だ。

データ内容データ数値
自民党支持率26→22→22→26%‥‥‥33→30→32→30→27→24→22%
民主党支持率22→26→22→24%‥‥‥23→22→19→24→23→24→25%
支持政党なし41→38→41→40%‥‥‥31→34→35→33→38→40→43%
公明党支持率4→3→4→2%‥‥‥4→4→4→4→2→2→3%
共産党支持率2→2→2→2%‥‥‥2→2→2→2→2→2→3%
社民党支持率1→1→1→1%‥‥‥1→1→1→1→1→1→1%
他の政党支持率0→0→0→0%‥‥‥0→0→0→0→0→0%

自民党は支持率を2ポイント減らしているが、公明党は1ポイント増やしている。民主党と共産党は1ポイント増やしている。そして支持政党なしが3ポイント増えている。こちらは内閣支持率と違い微差の変化である。だがこの微妙な数値の変化を解明しないと世論調査の分析にはならない。今回の調査では、政党支持を問う質問で“答えない・分からない”が7%から3%に減少している。これは政治に関心や意見がない人々の間に大きな変化が起きていることを窺わせる数値である。

次に「仮に、いま、総選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか」の数値である。

データ内容データ数値
自民党32→30→32→30→28→25→22%
民主党34→32→30→33→36→38→42%
答えない等24→26→29→26→27→28→28%
公明党4→5→4→5→3→3→3%
共産党3→4→2→4→3→4→3%
社民党1→1→1→1→2→1→1%
他の政党0→0→0→1→1→1%

自民党は3ポイント落ち、民主党は4ポイント伸ばしている。公明党は3%で前回と同じだ。1ポイントは約100万票である。そうすると自公“合体”政権側は300万票減らし、民主党は400万票増やしている。イッテコイで700万票だ。前回も500万票減らしているから、この2ヶ月間で自公“合体”政権側は1200万票も減らしている。自公“合体”政権の置かれている状態は深刻である。

以上が第7回連続世論調査の結果である。こうなると数値が数値を動かすようになる。アナウンスメント効果というやつだ。これが世論調査の恐ろしいところである。麻生首相をトップとする自公“合体”体制には、“挽回”する手立てはもうないであろう。こうなると私が懼れている“四番煎じ”の動きが本格化するであろう。常識ではあり得ない話だが、破れかぶれの自公“合体”体制は何でもやるだろう。そして奇策に国民は弱いのである。要注意!!

それでは、また。

  • 09年02月16日 01時08分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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