11月30日投票・・・!?
08年10月20日
No.966
東京は爽やかな秋晴れが続いている。8、9月は雨の日が多かった。東京の空はようやく正常に戻ったようだ。昨日久しぶりに散歩に出かけた。万歩計が久々に1万歩を超えた。万歩計はいつも着けているのだが、このところずっと5000前後であった。少ない日は3000歩に満たない日もあった。これじゃ、命を縮めているようなものである。
昨日は永田町徒然草のupdateと即写寸言の再開を宣言したくらいだ。本当は著書の拡販のためにしなければならないことが山ほどあったのだが、敢えてしなかった。人間、休むときは休まなければならない。若い頃はそんなことなど思ったことがない。小生もいささか歳をとった。体力は少しずつ衰えているが、経験は増えている。信用も多少は増えている。年配の者には、それなりの戦い方がある。老若男女、全部が力を合わせないと自公“合体”政権を倒すことはできない。
来るべき総選挙の投票日は、11月30日でほぼ確定したと伝えられている。『自公連立解体論』はすでに店頭に並んでいるし、『政権崩壊』も10月23日には取次ぎから全国の書店に発送される段取りになっている。だから私としては11月30日投票で一向に構わない(笑)。しかし、本当にそれで良いのか。戦いの現場がどうなっているのか分からないが、ひとつだけ気になる言い方がある。
「すでに与野党とも走り始めてしまっているので、資金がもたない。だから与野党の候補者とも解散をやってもらわなければ困る」ことを理由に挙げる解説が物知りげに行われている。昔からこうした解説はあったが、そういう人は本当に候補者の事情を確かめたのか。公然とそう主張する候補者もいるが、恥ずかしいと思わないのだろうか。資金がもたないとは、昔の戦いでいえば兵糧がなくなったということだ。兵糧を十分確保するのは戦いの基本である。太平洋戦争は、兵站戦で日本は破れた。太平洋の島々の戦死者はその大半が餓死だったという。
私は全部で10回の衆議院選挙を戦ったが、資金切れや体力の限界からもう解散して欲しいなどと思ったことは一度もない。選挙は“これでもう十分だ”などということは絶対にない。資金切れはあり得るが、それは資金計画が出鱈目だったからである。表立っていうことではない。表現は悪いが“女房を質に入れても”なんとか工面するのが大将の役目である。本当に勝てる戦いならば、資金はどこからか集まってくるものである。乾坤一擲の戦いとは、そういうものだ。自公“合体”政権にとっても民主党を中心とする野党にとっても、今回の衆議院選は乾坤一擲の戦いの筈だ。
国会でもそれぞれの選挙区でも、野党は死力を尽くして戦って欲しい。野党が反対することを自公“合体”政権は3分の2条項で強行することは本来できない筈だ。インド洋の給油法案に国民は依然として強く反対している。なにも易々と再可決させて上げる必要はない。アメリカ従属の外交防衛政策をどうするかは、今回の総選挙の重要なテーマだと私は思う。民主党にとっては重要な争点ではないのか。野党の団結にも大いに影響する。はっきりと言っておく。国会の論戦で自公“合体”政権を徹底的に追い込まなければ、野党が総選挙で勝利することなど不可能である。追い詰める材料は山ほどある筈だ。
11月30日の投票日が悪いといっているのではない。資金が続かないので仕方ないという言い方が、気に食わないのである。資金が続かないから勝敗はどうでもよいから早く解散をして欲しいなどということを言ってはならないし、それを狙って動くことも間違いである。10回も衆議院選挙を戦った者として、このことだけはハッキリといっておく。解散を決めるのは自公“合体”政権である。死力を尽くし血反吐を吐いてでも、野党は来るべき総選挙に勝たなければならない。麻生首相が解散するその日まで野党は国会で追い詰めることが重要なのである。迫真の論戦を期待する。国民はそれを臨んでいる。
それでは、また。