小人間居為不善。無所不至。
08年08月01日
No.888
仕事から帰り、シャワーを浴び、ベッドに横になりながらテレビを見ていたら寝入ってしまった。この暑さの中の仕事、やはり体にはキツいのであろう。午前3時過ぎに目覚めた。外からは爽やかな空気が流れ込んでいた。そのまま眠ってもいいのだが、昨日につづき外から流れ込んでくる爽やかな空気を楽しみながら、この永田町徒然草を書いている。
昨日は“渡鬼”の日だったのであるが、仕事の都合で観ることができなかった。2週つづけてみていない。もし来週見ないと“渡鬼”を観なくてもよいことになってしまう。それでも別に構わないのだが、その反作用を私は懼れる。東京の夜の巷は魅力的なのである。私は酒を呑まないが、それでも魅惑的なことがいろいろある。私は“小人閑居にして不善をなす”タイプなのである。“小人閑居にして不善をなす”について、永田町徒然草No.460「其の独りを慎む」で正しい語意を書いておいたので参照されたい。
昨夜は午後11時半過ぎのニュースしか見られなかった。それによると福田首相は今日中に内閣改造をやるらしい。少し早まったようである。どういう改造をやろうとしているのか知らないが、基本的には関心がない。このことは昨日述べたとおりである。小沢民主党代表も同じようなことをいっている。
小沢代表、臨時国会後の解散強調 内閣改造「関心ない」
民主党の小沢代表は27日、熊本市での記者会見で「福田内閣には国民の審判を問う道しかないという気が最近、特にしている。臨時国会は国民の声を大事にして、解散総選挙によって改めて国民の意思を問う場であろうと思う」と述べ、福田首相が秋の臨時国会で衆院解散に踏み切るべきだとの認識を強調した。
小沢氏は、内閣改造の有無には「ほとんど関心がない」としたうえで「国民サイドに立って論戦し、できるだけ早い機会に解散総選挙をすることが大事。国民の側からもそういう大きな声が起きる」とも語った。<asahi.com 2008年7月27日18時32分>
福田首相はいろいろな人の入れ知恵をいれて、なんとか話題性のある人事にしたいのだろう。だから関心がないでは済まされないのだ。私も小沢氏も大いに関心はあるのである。しかし、福田首相が考えることくらいで、自公“合体”政権の危機が突破できる筈がないと高を括(くく)っているのだ。一種の見栄である。それが“関心ない”の本当の意味である。自公“合体”政権の息のかかったマスコミは、何だかんだといって持ち上げるだろう。それにも注意しなければならない。
だから、今日の内閣改造がどうなるかには、そうした意味から、興味がある。それをみれば、今後の政治スケジュールも読むことができるようになる。関心がないでは済まされない。否、関心をもたざるを得ない。しかし、所詮今回の内閣改造は“小人間居して不善を為す。至らざる所なし”というものであろう。「君子とは反対に、小人は暇になると、ほしいままにどんな悪いことでもしかねないものである」ということだ。まぁ、お手並み拝見といこう。
それでは、また。