クレージーな政界
08年03月02日
No.724
私は早朝から日曜定番の政治番組を何となくみた。最初はTBSの『時事放談』であった。これには武村正義元大蔵大臣と加藤紘一衆議院議員が出演していた。最後の部分だけみたのだが、正直いって驚いた。武村氏は道路特定財源の暫定税率を全部一般財源にして環境税に回せば、GDPの1%に相当するので世界的に高く評価されるのではないかといっていた(笑)。
これに対して加藤氏も成る程と頷いていた。ご両人とも一世を画した政治家だが、少なくとも現在のわが国のもっとも具体的かつ緊急のテーマに関してはまったく的外れの主張をしていると私は思った。このことは永田町徒然草をずーっとお読みいただいている方々には分っていただけると思う。政治の課題は歳々月々と流転する。“加藤の乱”の時などは時々刻々と変化していた。その一瞬の判断を誤ると戦いは敗れる。いつもいっているように政治とは“具体的状況における具体的分析”なのだ。
いつものとおり、ちゃんとみた訳ではない。あとはテレビ朝日の『サンデープロジェクト』であった。参議院の論客(?)が出ていたが、自民党から世耕議員が出演していた。森田実氏は三白眼の防衛大臣を「石破氏は詭弁を弄することにかけては天下一品。かつて、“ああ言えば上祐”と皮肉られた人物に匹敵する詭弁師です」と評していた。自民党の広報担当者として郵政選挙を勝利に導いたと持て囃された世耕議員の発言を聞くと、その本質は“ああ言えば上祐”の類であることが明白である。
かなりゴチャゴチャの言い合いになったが、その中で司会の田原聡一朗氏が大きな声で「公明党はどうなんですか?」と3回くらい公明党の山口議員に訊いていた。田原氏には公明党に特別な想いがあるようである。そういえば田原氏はこのところ創価学会関係の雑誌に出ていた。もちろんその雑誌を買った訳ではないので何をいっていたのか知らない。電車の中吊り広告でみただけである。これが創価学会のマスメディアの使い方なのである。田原氏と創価学会の関係は少し(?)怪しい。
『サンデープロジェクト』の後のテリー伊藤が出る番組には、三白眼の防衛大臣が出演していた。森田実氏がいうように“ああ言えば上祐”を地でいく発言を弄していた。こんな人物を使い、守ろうとしているのだから、福田首相は痩せた麻原某なのかもしれない。こんなものを次々に見させられて、私は気分がおかしくなってきた。自公“合体”体制が支配するわが国の政界は、もう完全にクレージーである。誰がこのようなクレジーな政界を作ったのか。その中心人物はいったい誰なのか。気分が悪くなってので、今日はこのくらいにしておこう。
それでは、また。