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ドロドロとした爛れた関係

07年11月16日

No.615

昨日、守屋前防衛事務次官に対する証人尋問が行われた。私は昨日の永田町徒然草で「野党が中心になって行う証人尋問は、自民党・公明党が多数を占める衆議院の証人尋問の二番煎じであってはならない。そのことを期待している」と述べた。そして期待してテレビ中継を観た。面白い展開になりそうである……。

国会における証人喚問は、検事などが行う取調べではない。また質問する議員一人に与えられる質問時間は長くても数十分に過ぎない。テレビ中継がなされて、国民に注視されているというプレッシャーはあっても、そんなに簡単に証人がボロを出す筈がない。守屋証人は、野党にとってやはり敵性証人なのである。私は守屋問題の現場にいる訳ではないので、何が焦点なのか正直いって分からない。ただ注目すべき一点があった。

「山田洋行」の元専務・宮崎元伸(横領容疑で逮捕済み)と守屋事務次官との宴席に同席した政治家は、額賀財務大臣と久間元防衛大臣であったと証言した。野党はこの二人の元防衛大臣(額賀氏は元防衛庁長官)の証人喚問だと勢いづいている。防衛省(以前は防衛庁)トップの大臣と事務次官が、防衛省(庁)と取引のある業者と宴席を共にすることは、きわめて異例である。

そんなことは普通あり得ないのである。あってはならないのである。その宴席そのものがいかがわしいのである。福田首相は「政治家がいろいろな会合で人に会うのはごく普通のことである」などと“能天気”なことをいっているが、そんの問題ではないのだ。名前を挙げられた両氏は即座に全面的にこのことを否定した。この守屋証言が事実だとしたならば、特別に親密な関係にあるのは守屋証人だけではなく、両氏もそうなのではないかという疑いをもたれても仕方がない。

逮捕された宮崎元専務も同席した宴会なのであるから、宮崎元専務が二人の大臣と会食したと証言すれば、二人の大臣が守屋証言を否定したことは信用できなくなる。それでも両氏が否定するのであれば、この二人を証人喚問するしかない。二人を証人喚問しても、この宴席で特別の“お願い事”がなされたと認めるとは思わない。しかし、現職の大臣と事務次官が、その省庁と取引のある業者と宴席で会うそのこと自体が異常なのである。普通ではあり得ないし、あってはならないのである。防衛利権を巡るドロドロとした爛(ただ)れた関係・様相が濃厚になってきた。これは野党がいうようにハッキリとさせなければならない。

それでは、また明日。

  • 07年11月16日 01時30分PM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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