参議院予算委員会の質疑
07年10月15日
No.581
今日からは参議院予算委員会の質疑が行われる。私はその質疑を聴きながらこの永田町徒然草を書いている。衆議院の予算委員会と同じように自民党の議員が質問をしている。福田首相は野党の皆さんと何事もよく話し合い、協議して事に当たるという。しかし、自民党総裁選以来、国民は自民党の主張ばかりを聞かされている。もうウンザリである。
熱い風呂には、覚悟を決めてザブンと入らなければならない。ビクビクしながら足を入れたり出したりしていると結局は入れなくなる。もちろんこれはたとえ話である。最近の医学では、熱い風呂に入ることは厳に避けるようにいわれている。参議院では自民党はいまや第一党ではない。しかし、自民党や公明党が与党であることには変わりがない。
福田首相が野党の意見をよく聞いて政治を行っていきたいというのならば、先の参議院選挙で第一党となった民主党をはじめとする野党に十分な質疑時間を確保することである。もちろん野党の質問は厳しいものになるであろう。それは野党に参議院の過半数を制されたのだから当然のことである。しかし、本当に国民の声、野党の意見を真摯に聞きたいというのであれば、野党に十分な質疑時間を確保することなのである。それなのに提灯質問で時間を稼いだり、政府や与党の意見を長々と聞かせられているのである。いっていることとやっていることが違うのである。福田首相の慇懃無礼に騙されてはならない。
今日は家で仕事をする日である。だからできるだけ参議院予算委員会の質疑を観るつもりである。参議院の第一党となった民主党をはじめとする野党が慇懃無礼で狡猾な福田首相とその大臣をどのように攻めるのかみたいと思う。政権交代、政権交代と叫ぶことと、現政権の出鱈目さを晒し出すことはちょっと違う能力が必要なのである。しかし、現政権の出鱈目さを暴き出すことが政権交代に通じるのである。国会の質疑・応答は、来るべき総選挙の前哨戦・白兵戦なのである。
それでは、また明日。