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嫌ぁーな二人の比例区候補者

07年06月24日

No.467

今日は日曜日である。例の日曜定番の政治番組がある日だ。今日を含めて参議院選挙の投票日まで日曜定番の政治番組はあと5回しかない。毎週必ずしも政治関係の番組をやるとは限らないので、今日の政治番組はみれたら観ておいた方がよいと思う。ただ私はみれない。ちょっと出かけなければならないところがあるからだ。ポイントは、野党が政府・与党をどう攻めるかというところを注目してほしい。また自民党の側にいて、いつも分かったような分からないようなことをいう公明党の出演者に対して、野党がどう攻めるのかもみてほしい。野党も公明党をアンタッチャブルな存在として、攻めないようにしているようである。そんなことでは、政府・与党を追詰めることなどできない。

今日この永田町徒然草を書くために念のために asahi.com をみたところ、また嫌なニュースをみた。「ヤンキー先生、義家氏が自民から、参院選比例区に出馬へ」という報道である。怪しげな教育再生会議については、永田町徒然草No.406ですでに批判した。そもそもヤンキー先生などともちあげられている人物を教育再生会議担当室長に据えるあたりに、私は教育再生会議の怪しさを感じていた。そもそも私はヤンキー先生などという人物を今日までしらなかった。調べる気さえ起こらなかった。このような向きの人もいるだろうから、同記事からヤンキー先生なる人物について引用する。

義家弘介氏(36)は「ヤンキー先生」として知名度も高く、安倍政権として教育問題を重視していることをアピールする狙いもある。

 義家弘介氏(36)は、暴力事件で高校を退学後、中退者や不登校の生徒を受け入れる高校に入学。大学卒業後、母校の高校で教師になった。その活動を描いた著書がテレビドラマ化されて反響を呼び、横浜市教育委員などもつとめた。

私はその著書もテレビドラマもみていない。だからどんな教育理念をもっている人物か知らないが、教育再生会議の担当室長を要請されればこれを引き受け、自民党から選挙に出ないかといわれればこれまた簡単に乗るような人物だということが分かる。ハッキリといえることは、「こういう人物には、教育を語る資格がない」ということである。またこういう人物を担当室長に任命した安倍首相の底が割れて見える思いがする。“ほんとにお前は屁のような”という表現があるが、ついこれを思い出した。

もうひとり自民党の比例区立候補予定者の中に、おかしな人物がいる。中山恭子なる人物である。安倍晋三内閣の内閣総理大臣補佐官(北朝鮮による拉致問題担当)で、政府に設置された拉致問題対策本部の事務局長を務めている。ウィキペディアでその経歴を読めば、たいしたものである。そのたいしたところを見込まれて拉致問題を担当する補佐官になったのであろう。しかし、参議院選挙に立候補しませんかといわれて立候補を決意するあたり、この女(ひと)は単なる“目立ちがりやのおばさん”であることがハッキリした。彼女はこの在任中に拉致問題について何かこれといった仕事をしたのか。参議院議員になれば、北朝鮮との交渉が上手くいくとでもいうのだろうか。悪い冗談は止してくれといいたくなる。

このふたりの立候補には共通した問題がある。ある特殊なスキル・タレント(技量・才能)を見込まれて政府の審議会の委員や補佐官などに任命されることは、あり得ることである。また同じような理由で、政府の審議会の委員などをいっぱいしている人もいる。私はそういう人物をあまり好きになれないが、本人はえらく満足している。義家氏の場合も、中山氏のケースも、ある特殊なスキル・タレント(技量・才能)を見込まれてその職に就いたのであろう。しかし、その任務は道半ばで、実績もあげてもいない。そういう人物を自民党の候補者にする党も問題だが、もちあげられて参議院選挙の候補者になることを引受ける方のお里が知れる。政府の役職の露骨な政治利用である。こんなに単純なケジメがつかなくなったところに、安倍首相や自民党の末期症状が窺える

それでは、また明日。

  • 07年06月24日 04時21分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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